14-11 都筑民家園



でかい写真14-11

 ニュータウンが計画段階だった30年前には、この辺の農家の大半はこのような茅葺きの建物だったようである。しかし、茅葺きは数年に1度屋根を葺き替えなければならなず、今はそのような労力を割けなくなってきているので、この辺でもほとんど見られない。イギリスでも、田舎に行ってthatched houseを見かけると都会人は喜ぶというが、この辺でも、わずか30年ほどの間に見物するものとして保存されたものだけになってしまったのである。裏に回って漆喰の壁に開いた窓から中を覗いてみた(
写真14-26)。私などでも子供の頃にはこのような部屋を随分見たけれども、今の子供には別世界に見えるだろう。今の日本家屋というものも、考えてみれば旧来の住宅でもないし、西洋風の家でもなくて、奇妙な存在である。
 民家園の入口には、移築の経緯を書いたパネルがある(写真14-27)。このパネルで特に面白いのは、1947年と1992年の航空地図である。何度か散歩してこの辺の地形を覚えてから見ると、面白い。

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