裁判

長尾高弘



むすめを殺された親は むすめを殺した男を 決して許せない だろう 殺してやりたい と思うことだろう 裁判所で 男を見るたびに 思うことだろう ごはんを食べるように 毎日欠かさず 思っているのかもしれない だからこそ 判決が下されたあと TVカメラの前で 極刑が下されるのを信じて 今日まで闘ってきたのに 無念だ と 涙ながらに訴えるわけだ ちょっと恐いな

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エキスパンドブック版  [98/4/6 朗読会]
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