さそわれる、ように、ひかりの、

駿河昌樹



さそわれる、ように、ひかりの、 あわい、ひかりの、 芙蓉のほう、 ほうへ、 よろよろ、すすみ、 いく、 からだ、 風の、 ない朝、この、 世の、 気がしない、 と、 こぼしながら、井戸水、 汲んで、 いた、 祖母、 祖母の、 前掛けの、 白、 きのう、きょうの、 水、溜り、 雲に、移って、 この、 からだ、 過ぎて、きた、 つめたい、もの、 ぬるい、もの、 ここに、 土に、 沈む、草履の、 踵の、 わずかの、かたむき、 かたむきに、 集まってくる、 気配、 しずか、な、 しずかな、 朝、 とうに、 越えて、いた、、と、 気づく、 死桜の、 谷、 とか、 、とか、、

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エキスパンドブック版  [98/4/6 朗読会]
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