酒席

駿河昌樹



この酒のいま澄んでいる様を われらへの風や夜の深さや 遥か草原を走る馬の群れからの あきらかな祝福と見ようか まぼろしを生きぬくちからを たえぬ流れに汲んだ祖先に倣い 熱くもない酒の面をみつめる みつめればかならず小さな生よ あふれるわれらを包みきれない なんと小さな杯ほどの生よ

[ホームページ(清水)] [ホームページ(長尾)] [編集室/雑記帳]
エキスパンドブック版  [98/4/6 朗読会]
[No.22目次] [前頁(砂塵)] [次頁(月雲)]
mail: shimirin@kt.rim.or.jp error report: nyagao@longtail.co.jp