東の空が鼻白んでいる
語を儚みながら
世を夢みながら
ストレリチアも枯れた床で
物質を私するなりなんなりして
また一輪の籤を引く
霙が霙でない快不快はあやふやで
恋人も誰ともどちらともつきそうにない
その上、この国で踊りといえば(々)くらい
この下もない下の下の舞い上がりぶりだし
兄弟は浮かない目線を殖やしながら
明日の左右までも低くする寸法らしい
ザ・ベルベット・アンダーグラウンドのように
だから水を得ることのない魚のようにしか
すでに空気が存在しない
美は存在しない
根っから根無し草の一行(総勢三)を紹介しよう
写真は左から気分、セメント、女レスラー
(その時は逆だったはずだが
ご笑覧の向きはどうぞご不随意に
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