寝違え



夜中にパチンと目が覚めた。 首が痛かった。 ひどく寝違えてしまったらしい。 寝返りを打ったときに、 あまりにも痛かったので、 いてえなあ、 と口に出して言って、 隣に人が寝ていることを思い出した。 お互い様だからまあいいか。 それにしてもいやだなあ。 寝違えは何日も尾を引くからなあ。 すぐには眠りに戻れなくて、 何度も寝返りを打った。 最初ほど痛くなくなってきた。 そのうちに眠っていた。 気がついたら朝だった。 首は全然痛くなかった。 痛みはかけらほども、 残ってなかった。 ひょっとして夢を見たのか? とても現実感のある痛みだったけど。

2013年9月



(C) Copyright, 2000-2017 NAGAO, Takahiro
|ホームページ||詩|
|前頁(ニッポンのイメージ)||次頁(乳母車ランナー)|