25 久末



写真25-5

写真25-5 久末から高田を見る
 私が今使っている地図は、東京地図出版の『リンクルミリオン神奈川横浜・川崎市街道路地図』というもので、横浜と川崎を80くらいの小地図に区切って綴じ合せてある。1つの見開きは幅4km、高さ2.8km。私の家は「港北ニュータウン」というタイトルのページのちょうど中央にある。左側(西側)は、ほぼすべて歩いたが、右側は高田、道中坂近辺の東山田町、野川の一部に行っただけで、久末、新吉田町には行っていない。そこで、手始めに久末に行くことにした。
 久末という名前はすでに南野川に行ったときに中原街道の久末交差点(写真22-2)が登場している。また、高田に行くときに、遠くから市営久末団地(写真19-18)というものが見えた。地図で見て初めて知ったのだが、久末交差点は久末全体の西の端らしい。中原街道の大半は久末の外を通っている。だとすると、車でもほとんど通ったことはない。近くでも行ったことのないところというものはあるものだ。
写真25-12

写真25-12 妙法寺の桜
 面白そうなのは、妙法寺という寺と久末天照神社である。妙法寺は市営久末団地から近いようだが、天照神社は配水塔の近くだという以外、手がかりがない。道もあまりわかりやすそうではない。しかし、県営久末アパート、市営久末団地とこれらの位置関係を頭に入れて、地図なしで出かけた。
 最初の目標は、市営久末団地である。中原街道の徳持バス停のところから行くと近いようだ(写真25-1写真25-2写真25-3)。市営久末団地の前で周囲を見てから(写真25-4写真25-5写真25-6)、団地の真ん中を突っ切って行くと、下り坂になっていた(写真25-7写真25-8)。もう、このあたりですでにどこをどう歩いているのか、正しい道を歩いているのかわからなくなっていたが、小さなお堂があるところ(写真25-9写真25-10)の反対側に妙法寺(写真25-11写真25-12)があった。低地だが、道がわざわざ寺をよけて走っているくらいで、村の中心の趣がある。
写真25-22

写真25-22 天照神社の鳥居
 ここから県営久末アパート(写真25-13)への道はすぐにわかったが、天照神社にどう行ったらよいかは難題だった。目印となる配水塔は遠くに見えたが、そこに向かう道がない。畑と住宅地の間の道を行ったり来たりしているうちに(写真25-14写真25-15写真25-16)、何とか配水塔の前に出てきた(写真25-17写真25-18)。配水塔の手前には小さな祠があった(写真25-19)。これが天照神社なのだろうか。少々がっかりして、家に帰る方向だと思われる道に入って行くと(写真25-20)、久末小学校(写真25-21)とともに、先ほどの祠よりははるかに大きな神社が見えてきた。配水塔のこちら側ではなく、向こう側だったのである(写真25-22写真25-23)。
写真25-25

写真25-25 蓮花寺の墓地
 神社を一通り見てから、さらに歩いて行くと、畑の向こうに新宿の高層ビルと思われるものが見え(写真25-24)た。道の突き当たりは蓮花寺の墓地だった(写真25-25)。蓮花寺にも行ってみたかったが、急な崖を下りていく道は墓地の外にはない。久末小学校の方に向かう道を選んで歩いた(写真25-26)。途中からはこちらも急な崖だったが、階段があったのでそれを下りていった(写真25-27)。
写真25-34

写真25-34 御嶽山神社の下り階段
 階段の下からはどこをどう歩いたのかよくわからないが、とにかく中原街道に出た(写真25-28写真25-29写真25-30)。中原街道沿いに建っていた地図を見ると、御嶽山神社というのがあるらしい。これも、地図の見方がわからなくて、一度は反対側にかなり歩いてしまったが、久末交差点の近くにあった(写真25-31写真25-32写真25-33写真25-34)。久末交差点(写真25-35)からは、慣れた道を通って帰った。

参考地図

99/4/22


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