写真34-3 待橋 | 今まで、ニュータウン第2地区にはなかなか足を踏み入れなかった。それは私が住んでいるところが第1地区で第2地区は遠いからであり、第2地区の方が第1地区よりも広いので本格的に歩き出したらきりがないからだが、新吉田町に行った帰りに早渕を歩いて第2地区にも足を踏み入れた。その時点でもう第2地区には手を出さないというタブーは破られているので、もう行きたいところまで行ってみるしかない。まずは、もう1度早渕を歩いて市営地下鉄の仲町台駅まで行ってみることにした。
写真34-5 早渕かなりあ公園から見た東山田 | 南山田町の早渕川に向かう直線的な道のなかの1つを通って、待橋という橋を渡った(写真34-1〜写真34-3)。この橋は、以前、早渕川沿いを歩いたときに横から見たことがあるのだが(写真15-26)、正面から見たわけではなかったので、この橋を渡るとすぐにニュータウン仕様の遊歩道があるとは思わなかった。遊歩道の終点にあるかなりあ公園でまずは周囲を見渡す(写真34-4〜写真34-8)。新吉田町の帰りに、まだ公開されていない遊歩道を見つけ(写真27-39)、地図に工事中と書かれていた公園も見えた(写真27-42)ので、そこからはすべて工事中で通れないのかと思っていたが、そうではないらしい。
写真34-23 早渕公園の丘から南を見る | あとで調べると、この遊歩道にはせきれいの道という名前があるということだ。そのせきれいの道を歩き(写真34-9、写真34-12)、歩道橋を1つ渡ると(写真34-13)大きな公園があった(写真34-14、写真34-15)。遊歩道はここから工事中だが(写真34-16)、公園はもう完成している。グラウンドがあり(写真34-17)、児童公園があり(写真34-24)、丘がある(写真34-18)。その丘から周囲を見渡す(写真34-19〜写真34-23)。今までに歩いたところ、これから歩くところがよく見える。私は勝手に第2地区には入らないようにしていたが、地面は第1地区だ第2地区だという区別とは無関係に続いているのだから、見えるものは見えるのである。
写真34-31 新栄高校入口交差点 | ここから遊歩道は立入禁止なので、一度早渕川寄りの出口から外に出る(写真34-25、写真34-26)。写真が残っていないので、そこからどう歩いたのかもう思い出せないのだが、写真27-38の近辺の歩ける遊歩道に戻ってきた(写真34-27)。少し歩くと(写真34-28〜写真34-30)、横浜生田線を渡る歩道橋に出る。すぐ近くに車でたびたび通っている新横浜東山田線との交差点があるので、ここはよく知っているつもりだったが、歩道橋から改めて周囲を見回すと、勝田団地が意外と近くに見えたりして、驚く(写真34-31〜写真34-33)。
写真34-39 せせらぎ公園の池 | 歩道橋までで早渕は終わりで、新栄町に入る(写真34-34)。地名に町が付いているが、ここはニュータウン区域内で新地番表示である。ここからは、せきれいの道にせせらぎ(小さなどぶ川)が加わる。都筑インター入口交差点の歩道橋からも見えた(写真27-34)中銀ライフケアの裏側を通ると(写真34-35、写真34-36)、すぐにせせらぎ公園の池が見えた(写真34-37、写真34-38)。せせらぎ公園(写真34-39〜写真34-43)は、ニュータウンのなかでもっとも古い公園で、数年前に区の広報で存在を知り、車で来たことがある。そのときは池がどこにあるのかもよくわからずに帰ってしまったが、去年は池の近辺でざりがにをつかまえたりもした。思っていたよりも近かったので拍子抜けした。池の横には古民家園というものがある。大塚・歳勝土遺跡公園のなかの都筑民家園(写真14-11、写真30-15)のようなものだが、今回初めてなかを見てみた(写真34-44〜写真34-46)。
写真34-53 仲町台駅のバスターミナル | 池の先は車道を潜るトンネルになっていて(写真34-42、写真34-47)、トンネルを潜り抜けると地名も仲町台になる。ざりがに採りのときにはこのあたりも歩いた(写真34-48、写真34-49)。やがてせきれいの道の本道から左に分かれる遊歩道が見えてきた(写真34-50)。覗き込むと駅舎のようなものが見えるので(写真34-51)、そちらの方に曲がってみた。仲町台の駅も、バスや車で何度か来ているので目新しいものではないが、3箇所から写真を撮ってみた(写真34-52〜写真34-54)。
写真34-58 プロムナード仲町台 | 駅に来るのは電車に乗るため(あるいは駅前のレストランに行くため)であって、駅からは100mも歩いたことがない。地下鉄の高架(変な言葉だが、そうとしか言いようがない)を少し歩くともう見たことのない風景だった(写真34-55)。センター南寄りに少し歩くと、プロムナード仲町台という大きなマンションがあった(写真34-56〜写真34-58)。このプロムナード仲町台のなかにはボナール横浜という中銀ライフケアと同様の老人用マンションがあるというが、どこにあるのかはわからない。ケーブルTVで天気予報チャンネルを見ていると、ときどきこのボナール横浜の宣伝が映る。住都公団としては、自慢の施設らしい。
写真34-64 美四季橋 | プロムナード仲町台に沿って歩き、端まで来ると、再びせきれいの道に戻る(写真34-59、写真34-60)。ここからのせきれいの道は、中原街道までプロムナード仲町台の北端に沿っている(写真34-61、写真34-62)。中原街道を渡る美四季橋で再び周囲を見回す(写真34-63〜写真34-66)。遊歩道は美四季橋を渡ったところから茅ヶ崎公園に入るが、出発してからすでに1時間半近くなっていたので、中原街道を通って家に戻ることにする。
写真34-81 関家住宅表門 | 中原街道沿いは大マンション地域になっており、せせらぎ公園の上を走る道との茅ヶ崎交差点(写真34-69〜写真34-73)をはさんで、港北ファミールハイツ(写真34-67、写真34-68)、港北ニュータウンイオ(写真34-75)、コンフォール仲町台(写真34-76)といったマンションが建ち並んでいるが、コンフォール仲町台でニュータウン区域が終ってしまって、中原街道自体が田舎道に戻ってしまう(写真34-74)。建物も、ニュータウン建設にともなって移築されたものらしい稲荷神社(写真34-77)は真新しいが、茅葺きの土蔵があったり(写真34-78)、国指定重要文化財の関家住宅(写真34-80、写真34-81)といった古いものが目立ってくる。ニュータウンの風景も嫌いではないが、散歩していて楽しいのは、古いものが残っている風景である。南山田町で中原街道から離れるまで気の向くままにシャッターを切ったが(写真34-79、写真34-82〜写真34-95)、行きよりは変化があると思う(行きは遊歩道を通ったのだから、似た風景になるのはしょうがないけれども)。
(参考地図[待橋]、[新栄町]、[仲町台]、[茅ヶ崎中学入口]、[勝田町])
99/5/11 |