駿河昌樹
道に砂が舞えば 砂漠も荒野も遠くない ふいにからだが戻ってくる そんなとき きっとすてきな不都合が伴う 表現する必要もない空と 海と風のつよさと みんないっぺんに流れこんできて いなかったとわかる わたしなんか いなかったと