カタコラン教の発生とその発展

田中宏輔



 コリコリの農家の子として生まれたカタコランは、 九才の時に神の声を耳にし、全知全能の神カタコリの 前ではみな平等であると説いた。布教は、カタコラン の生誕地コリコリではじめられ、農家で働く年寄りを 中心に行なわれた。そして、信者の年齢層が下がるに つれて、コリコリからカチカチへ、カチカチからキン キンへと布教地をのばしていった。こうして、次々と 信者の数が増加していった背景には、カタコランの説 いた教え*が非常に簡単明瞭であったことと、祈祷の際 に唱えられる言葉*が極めて簡潔であったことによる。  やがて、カタコランは、カタ大陸を統一し、カタコ ラン教*の国を打ち建てた。その後、カタコランの後継 者により、カタからコシ、フクラハギの三大陸にまた がる大帝国がつくられた。これをカタコラン帝国という。  * カタコランの説いた教えというのは、要するに、神カタコリの   前では、みんなが平等であり、人間の存在がカタコリによって   実感されうるものというもの。  * それは、次のような言葉である。「カタコーリ、コーリコリ。カ   タコーリャ、コーリャコリャ。ハー、コーリコリィノコーリャコ   リャ。」日本語に翻訳すると「ああ、これはこれ。ああ、それは   それ。はあ、これはそれったらこれはそれ。」となる。  * その教えをまとめたのが「カタコーラン」である。 参考文献=ニュースタディ問題集・歴史上

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エキスパンドブック版  [98/4/6 朗読会]
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