まずしいぼくの生活は
夏の大きな空の下で
うすい青色の点滴のもとで
歩行する
宙づりの家まで歩行する
チラッチラッチラッと星が落ちる
空とぼくは切り離されて
ぼくの歩行は ただ行き当たりばったりの
最初の入り口や二番目の入り口に当たっては向きを変える
折れた紙のようなもの
まか不思議なことを考えていないとすれば
ぼくの体は何も持っていない手ぶらで
みえるものに何んの意味もつけくわえることのできない
生活で
空から切り離された遠くにある小さな帽子で
今まか不思議なことも考えないようにして喫茶店に急いでいる
小さい ゴミのようなもんさ
ゴムがはねる
身体に傷をつけてきただけであって
秘密から遠ざかるために 急いで部屋から出てきた
空から急降下する
鳥の汗が ぼくの右腕にあたる
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