駿河昌樹



つかれたからだを横たえながら 眠らぬ青い宝石のはなしを思い出した さらわれてすてきに レンズコーティングされた双眼鏡などたずさえて 戻ってきた隣の子は無言に ひと秋を過ごしてしまったとか ああ ふかいつかれ 浮かんでくる色あざやかな風景 いつのまにか 空気もさびしくなった ひたひたと 肌はどこまで透いていくのだろう

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エキスパンドブック版  [98/4/6 朗読会]
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