Spinal Cord / Nappy Sphere Edit.

田中宏輔



●学校の子供たちに数学を教えている●わたしは●数学の教師●学校が済むと直ぐ帰って●二階へ上がって●二階の書斎で●読みかけの本を読んでいた●やがて●暗くなり●窓の外を●夜の間にひどい雨が降った●そのうち●わたしは●その本を読んでいると●ページをめくるごとに●うとうととして●そのままぐっすり●眠りこんでしまった●真夜中になっていた●ふと●目をこらして見ると●小さい蟻が●机の上に●コーヒーを持って現われた●蟻は●暗い階段を匐ふやうに昇って●コーヒーをはこんできたのだった●いつ目をさましても●目覚めるたびに●かならず同じ場所に現れた●蟻は●ものがたる●新しく生まれかわるために●ハンカチを探しつづけていた●という話であった●どのハンカチ?●どんなハンカチなの?●コーヒーをかきまわしながら●私は言った●ぼくのハンカチ●汚れたハンカチ●哀れな小さなハンカチよ●刺繍で縁取りされた●あのハンカチの隅っこには●ぼくの頭文字と紋がついているんだ●しかしどうやって見つけるのか?●いまでもみつかると思うかい?●忘れるのだ●しかし●返事がない●その蟻の●話はつづいた●蟻は●私の眼を見つめながら●語りつづけていた●くりかえしを聞かないうちに●聞こえないふりをして●立ち上がると●わたしは●窓のところへ行って、外の眺めを見た●雨はもう降っていなかった●じきに夜が明ける……●そのままなにも聞かないようなふりで立っていた●いつものやうに●蟻の●話はつづいた●朝といえば●太陽が出るか出ないころ●部屋には●隅々にまだ夜明けの暗さが漂っていた●そのおぼろな薄明りの中に●部屋の中央に●仄白いものが●あった●電話が鳴った●どうやってこの話から抜け出す?●どうやってこの部屋から出る?●壁に穴をあけて、そこから出て行く●行くがいい●わたしは●窓ぎわを離れて●机に●歩み寄ると●蟻を●つまんで●ぎゅっと圧しつぶし●ハンカチに包んで●ポケットに収めた●電話が鳴りつづけている●私は受話器を取りあげた●はい?●もしもし?●もしもし?●電話線の向うで●沈黙がつづいた●一分間近くの沈黙が続いた●わたしは●受話器を戻した●うしろでかすかな音がした●半開きになっていた扉のほうへ振りかえった●獣?●その獣は●猿だった●それは●亡霊のように●つぎつぎに現われたが●みんな●おなじ顔つき●うり二つ●そっくり同じだ●いったいお前たちは何者だ?●どうしてここへ来たのだ?●沈黙か?●何でお前たちは黙っている?●なんという不可解な猿なんだろう●話しかけても●それはなにも語ろうとはしない●猿どもは●じっと黙っていた●黙ったまま●立っていた●なぜ黙っている●さあ、黙ってないで言ってくれ●そうすればどこへでもついて行こう●すると猿どもは●あとについて来いという合図をした●どこへ行くのか?●いったいどこへ連れて行くつもりなんだ?●猿どもは●黙っている●箒をもった●一匹の猿が●先に立って歩き出した●猿たちの●あとについて階段を降り●行列に加はって●私はついて行った●猿どもは●ずうっと一列にならんで●黙ったまま●ぞろぞろと●歩みつづけた●獣の歩みにつれて●太陽が●昇ってくる●わたしは●一行の行く所へ何処までも従いて行った●行列は●海を見下ろす海岸の高い道を歩いていた●暫くすると●森に辿りついた●猿どもは●どんどん●森の中へはいっていった●一体どこまで私を●連れて行くつもりなんだ?●森は●たえず登りになってつづく●それを登りつめると、高い丘の頂きに出た●丘の頂上に出た●さびしい場所だった●猿どもは●いつのまにか姿を消してしまっていた●どこへ行ってしまったのか?●気がつくと、ひとりきりだった●ここにはわたしだけがある●ねむけがおそってきたので●わたしは●すこし盛りあがった地面を枕にして●あおむけに横たわり●この光景を眺めていた●真上にある太陽が眩しかった●反り身になって●頭をのけぞらせ●太陽に●陽の光に●身を曝していた●過ぎ去った日のいろんな場面が、つぎつぎに目さきにまざまざとよみがえった●わたしの幼いころの想い出にはいつも太陽がつきまとっている●太陽は●私を●散々な目にあわせた●私は●日の光を見るのが、いやになった●あっ●あれは何だろう?●つぎつぎに●太陽が●昇ってくる●一つ一つ●数えて行く●太陽はますます高くなり●見ていると●太陽という太陽ことごとく●ゆっくり円を描いて●回り出した●すると猿ども●が●また現われ●わたしを●とり囲み●円を描いて●ぐるぐるまわりはじめるのだった●見ていると●いかに父に似たることか●そうだ●父ではないのか?●父よ●父たちよ●同じ一つの顔が●円を描いて歩いている●そうだ●猿どもは●父たちなのだ●わたしへとつながる●父たちなのだ●そうだ●みんな、みんな、この丘に眠っている●遠い祖先なのであった●光の渦●光の輪が●急速に廻転し始めた●すると猿どもは●一匹また一匹と●また消えて行った●光はますます烈しくなり●わたしは●頭をのけぞらした●すると●太陽が●回転を止め●一つまた一つと●空から落ちてきた●太陽という太陽ことごとく●一直線に落ち始めた●苦しい、おお苦しい!●頭が焼ける●頭が焼ける、心臓も●心臓も?●心臓は生きていた●まだ心臓の鼓動が感じられた●心臓の脈管は百と一つある●血管の一つ一つが●波の音になる●心臓は知っていた●永遠に海は呼ぶのだ●ああ●体全体が急激にどんどん小さくなっていく●人間の姿がわたしから奪われて行く●さあ、わが目よ、これが見おさめだ●その目はくらむ●いまに見えなくなる●一段とからだを反らし●両の腕をさし伸べ●私は●ふり返る●海だった●突然、海が見え出した●海が見えた●目を凝らして見ると●海のほとり●波打ち際で●つぎつぎに●土がもりあがり●地雷が●出て来る●どうしてこんなにたくさん?●どうしてこんなに夥しいのか?●それは●地雷が埋めてある●海だった●どれくらいいたのか●夥しい●地雷が●動いていく●ああ、苦しい、苦しい●もうたくさんだ●何もかも●もう●これっきり●これをかぎりの光景●わたしには最後の光●ほら●爆発!●とつぜん●目の眩むような光線が●るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる●電話?●電話が鳴っているのが聞こえる●ぼくは●目をあけた●爆発があった●爆弾?●なんの夢を見ているの?●ん?●ぼくのこと?●ねえ●坊や●教えてくれない?●教会はどちらにあるの?●ん?●どこに?●ぼくに言ってるのかい?●聞こえないの?●聞いてるよ●なぜぼくにそんなこと聞くんだい?●どうして教えてくれないの?●ねえ●どこ?●どこにあるの?●このバスでいいの?●ぼくは知らない●何も知らない●知ってれば教えてあげる●ぼくが知っているのは●せいぜいのところ●こうなったことだ●今日も●また●take the wrong bus●間違ったバスに乗る●ところで●ほかのひとたちは?●ルルル●ルルル●電話のベルが鳴り響いたので●ふりかえって見た●猿が●また●亡霊のように現われた●電話のベルが鳴るたびに●沈黙の●猿が●わたしを●運ぶ●あっ●バスが●角をまがった●ほら●見て●窓のほうに顔をむけた●バスがとまった●ポケットからはバイブルが出て来た●さあ●坊や●どうしたの?●どうしたんだっけ?●ぼく、いったいどうしたんだっけ?●ぼくは?●ああ●ぼくはなにをしたらいい?●ぼくがやりたかったのは……●ああ、そうだ、ぼくは●ぼくは●バスを降りて●戦場に行こう●戦場?●戦場!●戦争だって平ちゃらさ●で●今度のバスは何時?●あっ●電話が鳴った●もういかなきゃ●おら行くよ●さようなら●


Reference
●ノサック『弟』中野孝次訳●ヨブ記四・一六●原民喜『狼狽』●志賀直哉『濁った頭』●原民喜『沈丁花』●志賀直哉『邦子』●志賀直哉『児を盗む話』●ガルシン『四日間』小沼文彦訳●ヨエル書三・一五●原民喜『破滅の序曲』●志賀直哉『城の崎にて』●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第三十章、鈴木幸夫訳●ヨブ記四・一六●コルターサル『石蹴り遊び』17、土岐恒二訳●コンラッド『ナーシサス号の黒人』高見幸郎訳●志賀直哉『濁った頭』●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第三十一章、鈴木幸夫訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●バルザック『ゴリオ爺さん』三、水野亮訳●原民喜『雲雀病院』●バルガス=リョサ『緑の家』W・一章、木村榮一訳●川端康成『十七歳』●スタンダール『パルムの僧院』下巻・第二十三章、生島遼一訳●コルターサル『石蹴り遊び』17、土岐恒二訳●サン=ジョン・ペルス『讃』多田智満子訳●原民喜『魔のひととき』●ラリイ・ニュートン『地球からの贈り物』12、小隅黎訳●バルガス=リョサ『緑の家』W・一章、木村榮一訳●オラシオ・キローガ『羽根枕』安藤哲行訳●原民喜『吾亦紅』昆虫●サン=ジョン・ペルス『讃』多田智満子訳●ツルゲーネフ『岩』神西清訳●ヘッセ『デーミアン』吉田正己訳●ゾラ『ナナ』安東次男・関義訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第五章、鈴木幸夫訳●シェイクスピア『オセロウ』第三幕・第三場、管泰男訳●ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』第U部、水野忠夫訳●ビオイ=カサーレス『豚の戦記』18、荻内勝之訳●ブレイク『天国と地獄との結婚』土居光知訳●ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』第V部、高本研一訳●ジュネ『ブレストの乱暴者』澁澤龍彦訳●ギー・シャルル・クロス『あの初恋』堀口大學訳●ガルシア=マルケス『族長の秋』鼓直訳●ゾラ『ナナ』安東次男・関義訳●ゾラ『ナナ』安東次男・関義訳●プルースト『失われた時を求めて』スワン家の方へ、鈴木道彦訳●カルヴィーノ『むずかしい愛』ある写真家の冒険、和田忠彦訳●ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』下、河島英昭訳●リスペクトール『G・Hの受難』高橋都彦訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第一章、鈴木幸夫訳●ヴァレリー『セミラミスの歌』鈴木信太郎訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第四章、鈴木幸夫訳●『イソップ寓話集』蟻、山本光雄訳●バタイユ『眼球譚』猫の目、生田耕作訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第十八章、鈴木幸夫訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第二十九章、鈴木幸夫訳●ギマランエス・ローザ『大いなる奥地』中川敏訳●プルースト『失われた時を求めて』囚われの女、鈴木道彦訳●箴言八・二七●オースティン『自負と偏見』四三、中野好夫訳●フロベール『ボヴァリー夫人』第一部・二、杉捷夫訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●オースティン『自負と偏見』二〇、中野好夫訳●原民喜『鎮魂歌』●『イソップ寓話集』蟻と甲虫、山本光雄訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第四章、鈴木幸夫訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第六章、鈴木幸夫訳●シェンキェーヴィチ『クウォーヴァーディス』第一巻・第二〇章、梅田忠良訳●オースティン『自負と偏見』四五、中野好夫訳●シュトルム『みずうみ』高橋義孝訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第三十四章、鈴木幸夫訳●フェリスベルト・エルナンデス『水に浮かんだ家』平田渡訳●原民喜『溺没』●ル・クレジオ『海を見たことがなかった少年』豊崎光一訳●三島由紀夫『禁色』●ポール・オースター『幽霊たち』柴田元幸訳●ポール・オースター『幽霊たち』柴田元幸訳●エゼキエル書一二・一二●ジョン・ダン『目覚め』篠田一士訳●ヨハネによる福音書一九・二八●シュトルム『みずうみ』高橋義孝訳●シュトルム『みずうみ』高橋義孝訳●オースティン『自負と偏見』二〇、中野好夫訳●レイ・ブラッドベリ『たんぽぽのお酒』北山克彦訳●レイ・ブラッドベリ『たんぽぽのお酒』北山克彦訳●ランボー『七歳の詩人たち』堀口大學訳●ル・クレジオ『モンド』豊崎光一・佐藤領時訳●アーヴィング『ガープの世界』15・ベンセンヘイバーの世界、筒井正明訳●アーヴィング『ガープの世界』13・ウォルトの風邪、筒井正明訳●スタニスラフ・レム『ソラリスの陽のもとに』飯田規和訳●ポール・オースター『シティ・オヴ・グラス』山本楡美子・郷原宏訳●プイグ『赤い唇』野谷文昭訳●プイグ『赤い唇』野谷文昭訳●ノーマン・メイラー『夜の軍隊』第一篇・第一部、山西英一訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第二十一章、鈴木幸夫訳●原民喜『魔のひととき』●ヨハネによる福音書一九・二八●カルヴィーノ『むずかしい愛』ある会社員の冒険、和田忠彦訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第一章、鈴木幸夫訳●アンリ・バルビュス『地獄』X、田辺貞之助訳●ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』上、河島英昭訳●ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』上、河島英昭訳●オラシオ・キローガ『羽根枕』安藤哲行訳●シルヴィア・プラス『オーシャン一二一二−W』徳永暢三訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●イバニェス『血と砂』会田由訳●マースターズ『丘』衣更着信訳●パヴェーゼ『月とかがり火』米川良夫訳●シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第一場、大山俊一訳●アンリ・バルビュス『地獄』Z、田辺貞之助訳●ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳、疑問符加筆=筆者●ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』第T部、水野忠夫訳●ゴットフリート・ベン『ノクターン』生野幸吉訳●プーシキン『ボリス・ゴドゥノフ』佐々木彰訳●トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』高橋義孝訳●志賀直哉『雨蛙』●ボルヘス『ウンドル』篠田一士訳●ヘッセ『青春彷徨』山下肇訳●フロベール『ボヴァリー夫人』第二部・一、杉捷夫訳●ラリイ・ニーヴン『地球からの贈り物』2、小隅黎訳●オースティン『自負と偏見』二〇、中野好夫訳●シェイクスピア『マクベス』第二幕・第三場、福田恆存訳●シェイクスピア『ハムレット』第二幕・第二場、大山俊一訳●シェイクスピア『夏の夜の夢』第二幕・第一場、福田恆存訳●ヘッセ『青春彷徨』山下肇訳●ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』1、鼓直訳●ギマランエス・ローザ『大いなる奥地』中川敏訳●ドノソ『ブルジョア社会』木村榮一訳●ヘッセ『青春彷徨』山下肇訳●アンリ・バルビュス『地獄』XI、田辺貞之助訳●シモン『ル・パラス』平岡篤頼訳●リルケ『マルテの手記』生野幸吉訳●原民喜『幻燈』●フォースター『インドへの道』第一部・第四章、瀬尾裕訳●アーヴィング『ガープの世界』13・ウォルトの風邪、筒井正明訳●原民喜『冬日記』●志賀直哉『祖母の為に』●ヘッセ『青春彷徨』山下肇訳●トマス・ハーディー『テス』第三部・再起、竹内道之助訳●ラリイ・ニーヴン『地球からの贈り物』2、小隅黎訳●原民喜『暗室』●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第三十二章、鈴木幸夫訳●サン=ジョン・ペルス『讃』多田智満子訳●ダンテ『神曲』浄罪篇・第七歌、野上素一訳●ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳●フィリップ・K・ディック『ヴァリス』10、大瀧啓裕訳●志賀直哉『真鶴』●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第三十章、鈴木幸夫訳●志賀直哉『真鶴』●原民喜『心願の国』●カルペンティエール『この世の王国』第二部・U・大いなる契約、平田渡・木村榮一訳●ヘッセ『青春彷徨』山下肇訳●ギマランエス・ローザ『大いなる奥地』中川敏訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第十五章、鈴木幸夫訳●セフェリス『わが歴史の神話』十六、秋山健訳●ドノソ『ブルジョア社会』木村榮一訳●オースティン『自負と偏見』四三、中野好夫訳●ヘミングウェイ『二心ある大川その一』谷口陸男訳●オースティン『自負と偏見』四三、中野好夫訳●ヘミングウェイ『日はまた昇る』第二部・第十二章、大橋吉之輔訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第二十章、鈴木幸夫訳●ヘッセ『青春彷徨』山下肇訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●シェイクスピア『マクベス』第一幕・第三場、福田恆存訳●パヴェーゼ『三人の娘』河島英昭訳●ガブリエラ・ミストラル『夜』荒井正道訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第十七章、鈴木幸夫訳●ニーチェ『ツァラトゥストラ』手塚富雄訳●トーマス・マン『魔の山』第七章、佐藤晃一訳●トーマス・マン『魔の山』第七章、佐藤晃一訳●ドストエーフスキイ『カラマーゾフの兄弟』第一巻・第二篇・第八、米川正夫訳●原民喜『潮干狩』●ジュネ『花のノートルダム』堀口大學訳●シモン『ル・パラス』平岡篤頼訳●カミュ『追放と王国』客、窪田啓作訳●ベールイ『銀の鳩』第T部、小平武訳●ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』第U部、高本研一訳●イバニェス『血と砂』会田由訳●ズヴェーヴォ『ゼーノの苦悶』清水三郎治訳●ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳●プルースト『失われた時を求めて』スワン家の方へ、鈴木道彦訳●ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳●プルースト『失われた時を求めて』スワン家の方へ、鈴木道彦訳●シェイクスピア『マクベス』第五幕・第六場、福田恆存訳●ロブ=グリエ『嫉妬』白井浩司訳●ジョイス『ユリシーズ』13、ナウシカア、永川玲二訳●ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』第T部、高本研一訳●クローデル『真昼に分かつ』第一幕、鈴木力衛・渡辺守章訳●ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳●ベルトラン『夜のガスパール』第三の書・六・鐘楼下の輪舞、及川茂訳●ベルトラン『夜のガスパール』第五の書・一・僧房、及川茂訳●ガルシン『ナジェジュダ・ニコラーエヴナ』小沼文彦訳●ヨハネの黙示録一九・一七●アラゴン『エルザの瞳』橋本一明訳●ロブ=グリエ『嫉妬』白井浩司訳●トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』高橋義孝訳●ヘッセ『青春彷徨』山下肇訳●ダンテ『神曲』天堂篇・第三十三歌、野上素一訳●シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第一場、大山俊一訳●ロラン・バルト『恋愛のディスクール・断章』こころ、三好郁朗訳●ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳●ヨブ記二六・一〇●プルースト『失われた時を求めて』スワン家の方へ、鈴木道彦訳●ヨハネの黙示録一九・一七●エウリピデス『ヘラクレス』川島重成・家内毅訳●サルトル『嘔吐』白井浩司訳●ビョルンソン『人の力を超えるもの』第一部・第一幕・第六場、毛利三彌訳●ヨハネによる福音書一七・二●ヨハネの第一の手紙二・一三●『ラ・ロシュフコー箴言集』考察V・顔と挙措について、二宮フサ子訳●ロブ=グリエ『嫉妬』白井浩司訳●サルトル『嘔吐』白井浩司訳●ヘッセ『青春彷徨』山下肇訳●リルケ『ドゥイノの悲歌』第三の悲歌、手塚富雄訳●マリー・ノエル『哀れな女のうた』田口啓子訳●リルケ『ドゥイノの悲歌』第三の悲歌、手塚富雄訳●サルトル『嘔吐』白井浩司訳●マースターズ『丘』衣更着信訳●ユイスマンス『さかしま』略述、澁澤龍彦訳●ベールイ『銀の鳩』第U部、小平武訳●ベールイ『銀の鳩』第U部、小平武訳●原民喜『幻燈』●ヘッセ『青春彷徨』山下肇訳●ロートレアモン『マルドロールの歌』第六の歌、栗田勇訳●ブロッホ『ウェルギリウスの死』第U部、川村二郎訳●ダンテ『神曲』浄罪篇・第三十三歌、野上素一訳●ヨハネによる福音書一九・二八●スタニスラフ・レム『ソラリスの陽のもとに』飯田規和訳●ヘッセ『魔術師の略伝』西義之訳●クローデル『真昼に分かつ』第一幕、鈴木力衛・渡辺守章訳●セフェリス『ミケネー』秋山健訳●プルースト『失われた時を求めて』ゲルマントの方、鈴木道彦訳●マイケル・ムアコック『この人を見よ』第一部、峯岸久訳●アラゴン『エルザの瞳』橋本一明訳●ヤーコブレフ『花むこと花よめ』宮川やすえ訳●シェイクスピア『リア王』第五幕・第三場、大山俊一訳●ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳●ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳●ゲーテ『ファウスト』第二部、相良守峯訳、疑問符加筆=筆者●トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』高橋義孝訳●オウィディウス『変身物語』巻一、中村善也訳●死神の秘教『カタ・ウパニシャッド』第六章、服部正明訳●シェイクスピア『ハムレット』第一幕・第四場、大山俊一訳●志賀直哉『真鶴』●ブロッホ『ウェルギリウスの死』第V部、川村二郎訳●ゴットフリート・ベン『唄』U、生野幸吉訳●イェイツ『塔』出淵博訳●ジェイン・アン・フィリップス『ファスト・レーンズ』篠目清美訳●オウィディウス『変身物語』巻二、中村善也訳●シェイクスピア『ロミオとジュリエット』第五幕・第三場、大山敏子訳●エレミアの書一四・六●メーテルリンク『青い鳥』鈴木豊訳●ゾラ『ナナ』安東次男・関義訳●ゾラ『ナナ』安東次男・関義訳●プルースト『失われた時を求めて』スワン家の方へ、鈴木道彦訳●リルケ『オーギュスト・ロダン』第一部、生野幸吉訳●ナボコフ『キング、クィーンそしてジャック』出淵博訳●原民喜『不思議』●スタニスラフ・レム『ソラリスの陽のもとに』飯田規和訳●ユイスマンス『さかしま』第十一章、澁澤龍彦訳●ロートレアモン『マルドロールの歌』第一の歌、栗田勇訳●プルースト『失われた時を求めて』囚われの女、鈴木道彦訳●ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』第T部、高本研一訳●ジョン・ダン『恍惚』高松雄一訳●ガデンヌ『スヘヴェニンゲンの浜辺』菅野昭正訳●ジュネ『屏風』第八景、渡邉守章訳●ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』第T部、水野忠夫訳●ホーフマンスタール『人生のバラード』川村二郎訳●シルヴィア・プラス『オーシャン一二一二−W』徳永暢三訳●ガデンヌ『スヘヴェニンゲンの浜辺』菅野昭正訳●ナボコフ『キング、クィーンそしてジャック』出淵博訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第三十二章、鈴木幸夫訳●ホーフマンスタール『人生のバラード』川村二郎訳●ガデンヌ『スヘヴェニンゲンの浜辺』菅野昭正訳●ガッダ『アダルジーザ』腋、千種堅訳●ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳●メーテルリンク『青い鳥』鈴木豊訳●リルケ『神さまの話』見知らぬひと、手塚富雄訳●イェイツ『女のこころ』尾島庄太郎訳●リスペクトール『家族の絆』バラに倣いて、及川昭訳●ブロッホ『ウェルギリウスの死』第W部、川村二郎訳●オウィディウス『変身物語』巻一、中村善也訳●クローデル『真昼に分かつ』第一幕、鈴木力衛・渡邉守章訳●アイザック・アシモフ『神々自身』第二部・3c、小尾芙佐訳●マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』第二十九章、鈴木幸夫訳●モーパッサン『テリエ館』青柳瑞穂訳●草野心平『春殖』●ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』22、鼓直訳●アーヴィング『ガープの世界』12・ヘレンのできごと、筒井正明訳●ホセ・ドノソ『この日曜日』ある日曜日の夜、内田吉彦訳●ザミャーチン『われら』小笠原豊樹訳●ビオイ=カサーレス『豚の戦記』41、荻内勝之訳●フィリップ・K・ディック『逆まわりの世界』12、小尾芙佐訳●ホセ・ドノーソ『閉じられたドア』染田恵美子訳●タニス・リー『死の王』巻の一・第三部・六、室住信子訳●ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』10、鼓直訳●ヘミングウェイ『日はまた昇る』第一部・第四章、大橋吉之輔訳●リスペクトール『家族の絆』財産づくり、高橋都彦訳●ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』23、鼓直訳●リスペクトール『家族の絆』財産づくり、高橋都彦訳●タニス・リー『死の王』巻の一・第三部・六、室住信子訳●エイチ・ディー『キプロスよりの歌』U、安藤一郎訳●コルターサル『石蹴り遊び』41、土岐恒二訳●コルターサル『石蹴り遊び』41、土岐恒二訳●ビオイ=カサーレス『豚の戦記』28、荻内勝之訳●コルターサル『石蹴り遊び』46、土岐恒二訳●ホセ・ドノーソ『この日曜日』ある日曜日の夜、内田吉彦訳、疑問符加筆=筆者●ハックスリ『恋愛対位法』第七章、朱牟田夏雄訳●ヘミングウェイ『日はまた昇る』第二部・第十一章、大橋吉之助訳●ルードルフ・アレクサンダー・シュレーダー『餘韻』淺井眞男訳、疑問符加筆=筆者●ナボコフ『キング、クィーンそしてジャック』出淵博訳、疑問符加筆=筆者●アンリ・バリビュス『地獄』XIV、田辺貞之助訳●パスカル『パンセ』第六章、前田陽一・由木康訳●タニス・リー『死の王』巻の一・第三部・六、室住信子訳●アンリ・バルビュス『地獄』XIV、田辺貞之助訳●ジイド『背徳者』第二部・一、淀野隆三訳●ジイド『背徳者』第二部・一、淀野隆三訳●ヴェルレーヌ『三年後』堀口大學訳●エウジェーニオ・モンターレ『蜃気楼』米川良夫訳●三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』●三省堂『カレッジ・クラウン英和辞典』●ボリス・ヴィアン『墓に唾をかけろ』伊東守男訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●ヘミングウェイ『日はまた昇る』第二部・第十七章、大橋吉之輔訳●リルケ『マルテの手記』生野幸吉訳●アンリ・バルビュス『地獄』V、田辺貞之助訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●ケッセル『昼顔』桜井成夫訳●アンリ・バルビュス『地獄』V、田辺貞之助訳●リルケ『マルテの手記』生野幸吉訳●ロラン・バルト『恋愛のディスクール・断章』こころ、三好郁朗訳●ヘミングウェイ『武器よさらば』第三部・第二十七章、石一郎訳●ロブ・グリエ『嫉妬』白井浩司訳●ヘミングウェイ『日はまた昇る』第二部・第九章、大橋吉之輔訳●ヘミングウェイ『日はまた昇る』第二部・第九章、大橋吉之輔訳●クローデル『真昼に分かつ』第一幕、鈴木力衛・渡辺守章訳●志賀直哉『山科の記憶』●コレット『牝猫』工藤庸子訳●ヘミングウェイ『日はまた昇る』第二部・第十三章、大橋吉之輔訳●原民喜『焔』●スタンダール『カストロの尼』桑原武夫訳●リスペクトール『家族の絆』財産づくり、高橋都彦訳●三島由紀夫『禁色』●コレット『牝猫』工藤庸子訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●アンリ・バルビュス『地獄』T、田辺貞之助訳●ゲーテ『ファウスト』第一部、相良守峯訳●ヘミングウェイ『日はまた昇る』第二部・第十六章、大橋吉之輔訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●コレット『牝猫』工藤庸子訳●W・C・ウィリアムズ『パターソン』第一巻・巨人の輪郭T、沢崎順之助訳●『エラの神話』第1部、杉勇訳●『エラの神話』第1部、杉勇訳、疑問符加筆=筆者●『エラの神話』第1部、杉勇訳、感嘆符加筆=筆者●G・ヌーヴォー『恋人』福永武彦訳●ボルヘス『他者』篠田一士訳●志賀直哉『山鳩』疑問符加筆=筆者●ロブ=グリエ『嫉妬』白井浩司訳●三島由紀夫『禁色』●ヘミングウェイ『日はまた昇る』第一部・第四章、大橋吉之輔訳●ゴーリキイ『どん底』第四幕、中村白葉訳●ヘミングウェイ『武器よさらば』第二部・第十九章、石一郎訳。

(『陽の埋葬・先駆形』)


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エキスパンドブック版  [98/4/6 朗読会]
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