エアロビクス・くねくね

青木栄瞳



(雨を隠す) 風薫る五月の朝、 庭の風が―― 草ばっこ*のキミドリ色が――        くねくね、カ−ブ        くねくね、カ−ブ エアロビクス・くねくね、 エアロビクス・くねくね、 しています。 (夜を隠す) わたしの朝のベッドでは、 五月の風が―― シ−ツの上のきれいな二人の裸体のまわりで――        くねくね、カ−ブ        くねくね、カ−ブ エアロビクス・くねくね、 エアロビクス・くねくね、 しています。 (汗を隠す) 黒の香水はありません。 ――基本的には男女別学です。

*『草ばっこ』というのは『草叢』のことで、八王子の方言かもしれません


[ホームページ(清水)] [ホームページ(長尾)] [編集室/雑記帳] [bt総目次]
エキスパンドブック版  [98/4/6 朗読会]
[No.24目次] [前頁(立春の卵(たまご))] [次頁(マイクロ・ライト)]
mail: shimirin@kt.rim.or.jp error report: nyagao@longtail.co.jp