セッション・ポエム(作品002番)=ゲスト/曽我蕭白・画「柳下鬼女図」
 もも・もも・もも


【柳下鬼女図】
寒風吹き荒ぶ中、ひとりの鬼女が、とぼとぼと、
歩いている絵図。女の脇に立つ、一本の、冬の柳の
木は 勿論、丸裸である。
曽我蕭白は、奇想天外の魂をもち、異端の名をほ
しいままにした、江戸時代中期の絵師である。
【まるで、危険物!】 ──もちろん、Welcome!  ──もう、目がくりくりです。 【よく見ると、冬柳(ふゆやなぎ)の小枝(こえだ)には、桃(もも)の花が二輪、咲いています。】 (クレイジーなことなら何でもしたわ!)      (──見逃せない、お二人です。)      (春の子分に、なりたいの )       もも・もも・もも・       もも・もも・ももは       モモ・モモ・モモ       モモ・モモ・モモは、       むく・むく・むく。       むく・むく・むくは、       桃・桃・ の花?      (蕭白と栄瞳についての詳しいことは、ほとんどわかってはおりません!) 【クレイジーなことなら何でもしたいわ!】      (──今日も、あっという間の二時間でした。)       モモ・モモ・モモは       もも・もも・もも       もも・もも・ももは、       むく・むく・むく。       ──なんのお話でしょう       ──シュガーレス・ガムはいかが?      (春の子分になりたいの、) きのう、粉雪をはずしましたが── ──こころは、   なかなか はずれませんでした。   もも・もも・もも   もも・もも・もも・・・・・・  (練習と本番とは違いますね──)  (春の子分になりたいの、) 《さあ、いよいよスタートです。》                          1997 12 13


(C) Copyright, 1998 AOKI, Eime
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