真実について語れ、 とのご注文ですが、 わたしどもの業界では、 (わたしどもってわたしと誰だっけ?) そんなものはない、 というのが常識でございます。 仕事柄、確かに、 これこれはこうだからこうなるだろう、 という類の、 ほんとうらしく聞こえる話をすることはございますし、 誰もがというわけではないものの、 信じて下さる方々もいらっしゃって、 何よりも私自身、 ほんとうにそうなるはずだ間違いない、 と思うことさえございますが、 当たったことはありません。 だからといって、 当たったら大変なので、 じゃましているやつがいるんじゃないか、 などということは、 仕事柄、口が裂けても言えません。 ところで、 間違えてわたしにご注文されたのは、 どなたですか? 間違ってますよ。