序章 ウォーミング・UP
《普通の話はしなかったの?》
たまに?
ひんぱんに?
夏でも?
──うん、そういう人のような気がするなあ、
【それは、新品同様の ひとつのピリオドでした】
──毎日がおっかなびっくりの、
もしも、あなたが
(例えば、くりすますの七面鳥のように)
丸裸だったら──
(うん、お気にいりよ。)
かわいそうな気がする?
ズンズンズン
ズンズンズン
ズンズク るん
ズンズク るん
ru・uuuuu る
ru・uuuuu る
(たっぷり、お気にいりよ。)
(これは、まだまだ迷彩色の感情でありますが、)
ru・uuuuuuuuuuuuuuu/ru
ru・uuuuuuuuuuuuuuu/ru
かなしみにバテないうちに──────/ru
ホロホロ
ホロホロ、している
私は、
これらの恋について いずれ、一冊の本を書くでしょう。
Maybe、
たぶん、
Maybe、
たぶん、
手に負えない
あなた
Maybe、
たぶん、
Maybe、
たぶん、
手に負えない、
感情
《普通の話はしなかったの?》
──うん、
置き忘れた あなたの片目を売っている海辺の街がありまして、
──それは隣村のことですか?
──忘れました。
るるるるる
るるるるる
──本人たちがいちばん良く知っています
(天気予報はあてにはならない )
(今朝はめずらしく氷が張ったね)
<お礼を言うのは私のほうです─────────/ru>
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