小学三年算数国語社会理科



(1) 先生が子どものころは (おじさんになってもしばらくの間は) 消ひぜいはありませんでした。 みなさんがそのころの子どもだったとして、 百円玉を一こ持っていたとします。 この百円で十円のあめは何こ買えるでしょう? (2) みなさんは消ひぜいのない時代を知りません。 百円玉は今もありますが、 十円のあめはあまりありません。 でも運よく十円のあめを見つけたとして、 この百円で十円のあめは何こ買えるでしょう? ただし、子どもでも消ひぜいははらわなければなりません。 三年生にはちょっとむずかしいと思いますが、 消ひぜいでねだんが五パーセント高くなることを 計算に入れて答えてください。 (3) 二時間目は国語です。 ここまでの問題は、 実は自由詩として書かれていました。 (だって行がぶつぶつ切れているでしょう?) それでは、この詩の作者は、 本当は何が言いたかったのでしょうか。 消ひぜいのことにはふれないようにして (ふれると教育上まずいのです) 答えてください。 (4) さて、このような先生は 学校の先生としてどうだと思いますか? じゅくの先生ならどうですか? 意見を原こう用紙一まいにまとめて てい出してください。 ただし、先生に言ってもいい意見と、 言ってはいけない意見の二しゅるいを書き、 言ってはいけない方をてい出すること。 これは国語のじゅ業ではなくて、 社会のじゅ業です。わかったかな? (5) 先生は、理科はわかりません。 ご父兄の皆様への注 これは、二〇〇三年の小学三年生を対象とする実力テストの例です。


(C) Copyright, 2005 NAGAO, Takahiro
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