揺りかごのうた
私のいとし子の頭のうえに、
影をつくれあまい夢。
やわらかな月の光をあびた、
気持ちよい小川のあまい夢。
やわらかく沈むあまい眠りよ、
まゆを編んでちいさな冠をつくれ。
おだやかなあまい眠りの天使よ、
私のしあわせな子のうえに浮かべ。
夜のあまいほほえみよ、
私の歓びのうえに浮かべ。
あまいほほえみ、母のほほえみは
長い長い夜をなぐさめる。
あまい寝言、小鳩のようなため息よ、
この子のまぶたから眠りを追い出すな。
あまい寝言よりもっとあまいほほえみは、
小鳩のような苦しみをなぐさめる。
眠れ眠れしあわせな子。
神が創られたものはみな眠りほほえんだ。
眠れ眠れしあわせな眠り、
お母さんの涙のしたで。
いとしい我が子、おまえの顔に、
神様の御姿が透けて見える。
いとしい我が子揺りかごのなかで、
神様は私のために泣いてくださった。
私のためにおまえのためにみんなのために、
幼な児だった神様は泣いてくださった。
おまえにはいつでも見える、
おまえにほほえみかける神様のお姿。
おまえにわたしにみんなに、
幼な児になられた方はほほえみかける。
幼な児のほほえみは神様のほほえみ。
天地をなぐさめやすらかに眠らせる。
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