喉に引っかかった小骨、 のような存在であり続けること。 小さいながら、 常に存在感を誇示し、 消し去りたいという、 喉の持ち主の望みを、 微塵に打ち砕き続けること。 いくら頑張っても、 最後に手を離してしまったら、 喉の持ち主に、 過大な歓びを与えてしまうこと、 頑張れば頑張るほど、 余計に大きな歓びを与えてしまうことを、 深く自覚し、 何があっても決して手を離さないこと。 最終的な解決などというものは、 決してあり得ないということを、 喉の持ち主に教育し続け、 教育したことを、 決して忘れさせないこと。 だからと言って、 間違っても、 教育してくれてありがとう、 などと喉の持ち主に感謝されるような、 どじを踏まないこと。 そのようなことを心がけながら、 その人は一生を送ったのです。 まだ生きてるけど。