またやっちまった、 と思ったときには、 すでに遅く、 身体は言うことをきかない。 きっと、 まわりにいる人たちは、 思いがけぬ災難に、 右往左往していることだろう。 申し訳ないことだ。 こうならないために、 工夫をしなかったわけではなく、 磨いてきたその工夫に、 溺れたわけでもないはずだが、 いつでもそれは、 予想外のところから、 やってくるので、 避けられない。 だから、本当にごめんなさい。 でも、 ぼくは字を知っているから、 そのときも、 ぼくのなかには、 ぼくが残っている、 ということを、 こうして、 字で伝えることができる。 安心した?