1・2・3 (ひい・ふう・みい)
1・2・3
(ほのかにして牙(きざし)を含めり)**
──強運と、
そして、
パパとママの
瞬間芸において、
【私の私は、奇跡のように、出現しました】
──私はママのBODYのなかで新品の胎児でした。
Maybe、
たぶん、
Maybe、
たぶん、
手に負えない、
わたし
Maybe,
たぶん、
Maybe,
たぶん、
手に負えない、
感情
──我侭を描く、春の祝いごと のように、
《夢のクレヨンでいえば、100色セットで まだまだ遊びたいのに》
現実を
(発汗する)
白い色は ホワイト
夢の色は 赤、
瞬間照明は ブラック。
(うん、お気にいりよ。)
ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru
ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru
ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru
ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru
ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ri
1・2・3 (ひい・ふう・みい)
1・2・3
深呼吸は、
るるるるる
──のんびり くつろぐには最適な場所?
この、クリエティブな子宮の 液体羊水に浸りながら、
私は、
はじめて 片目をあけてみましたが────────/ru
(まるでボタン雪が降りしきるように)
あいまいな輪郭しか視えてこないので,
また、ウトウトっと 片目をしまってしまいました。
トロトロ
トロトロ、
ホホロホロ、
ジャンプ、
トロトロ
トロトロ、
ホホロホロ、
ジャンプ。
──遊びの領域は、特別な、閉じた守られた宇宙である。純粋空間である。***
(発汗する)
(白い色は ホワイト)
(夢の色は 赤 )
すると、
ズンズク るん
ズンズク るん
るるるるる
るるるるる と、
(私の血液が 勝手な活動を開始したのです。)
私をながれるホワイトが、
ママの赤い血、一色をのみこんでいきます、
るるるるる
るるるるる
これは、
(生命の発動機である)
胎盤よりの 100%透析でしょうか、
私の透明な脳ミソも染まりはじめました
もう、片目がみつからない───────────/ru
ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru
ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru
ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru
ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ri
1・2・3 (ひい・ふう・みい)
1・2・3
──やわらかな爪先で直立する、
感情
とは?
Maybe,
たぶん、
Maybe,
たぶん、
手に負えない
わたし
Maybe,
たぶん、
Maybe,
たぶん、
手に負えない
感情。
<このビックリ羊水のなかで>
ママのシャワーを浴びている、
丸裸の私は 時々
手足をばたつかせて、
無意識にあわててみたり
(ボタン雪のように白い)
輪郭のあいまいなものにしがみついてみたりして、
意味不明の《るるるるる》をおどっていますが──
リンリンリン
るるるるる
リンリンリン
るるるるる
私としましては、
オソロシイという
感受性の極限の
傑作表現のつもりです。
(瞬間照明は ブラック)
(うん、お気に入りよ。)
るるるるる
るるるるる
──赤い小さな わたくしは、片目をなくして丸裸、
ru・uuuuu る
ru・uuuuu る
Maybe,
たぶん、
Maybe,
たぶん、
手に負えない
あなた
Maybe,
たぶん、
Maybe,
たぶん、
手に負えない
感情。
【この子を この世に送りだすのは、いかがなものでしょう?】
しばらくお待ちください!
フロッピーを抜かないでください。
るるるるる
るるるるる
(たっぷり、お気にいりよ。)
カフェ・オレを 飲む?
1・2・3 (ひい・ふう・みい)
1・2・3
1948・4・27
出産・準備・躍動・OK!
──ここで、気になるのは 日本のお天気です。
《ママは私に恋してる。
私は
ママしか
まだ、知らない 》
──なんと強い風だろう!
*1997 現代詩フェスティバルにて舞踏家大橋可也氏とのセッションのため創作
**日本書紀
***ロジエ・カイヨウ
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