序詩



詩人の声を聞け!
その者は現在、過去、未来を見、
その耳は
古代の木々の間を巡る
神聖な言葉を聞いた。

失われた精霊を呼び
夜露に涙をながす声は、
北極星を
動かし、
堕ちた光を生き返らせるだろう!

おお地よ、地よ蘇れ!
湿った草の間から立ち上がれ。
夜は衰えた、
眠りの群の間から
朝が立ち上がる。

もう顔をそむけるな。
なぜお前は顔をそむけるのだ。
星の広間
海に沈んだ岸は
夜明けまでの存在なのに。





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