昇天祭
これが神聖な光景だろうか、
豊かで実り多い国で
幼な児は貧困に突き落とされ、
冷たい欲得ずくの手に養われるのか?
あの震える泣き声がうたか?
あれが歓びのうたになりうるのか?
貧しい子どもがこんなに多いのか?
ここは貧困の地だ!
彼らの太陽は決して輝かず、
彼らの土地は草もなく寒い。
彼らの道は茨に覆われている。
そこは永遠の冬だ。
太陽が輝くところなら、
雨に潤うところなら、
幼な児が飢えるはずがない、
貧困が心を脅かすことも決してない。
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