見覚えのある道



見覚えのある道だった。 何かが変えられていたというが、 そのときは気付かなかった。 気付かなかったのは、 その後も同じだった。 それでも、 何かが変えられていたという。 見覚えのある道だった。 何を覚えていたのかは、 よくわからないが、 確かに来たことのある そういう見覚えのある 道だった。 何がどのように変えられて いたのだろうか。 見覚えがあると思ったのは なぜなのだろうか。


(C) Copyright, 2012 NAGAO, Takahiro
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