【野性のセロリ】


序章 ウォーミング・UP 《普通の話はしなかったの?》    たまに?    ひんぱんに?    夏でも? ──うん、そういう人のような気がするなあ、 【それは、新品同様の ひとつのピリオドでした】  ──毎日がおっかなびっくりの、    もしも、あなたが   (例えば、くりすますの七面鳥のように)    丸裸だったら──   (うん、お気にいりよ。)    かわいそうな気がする?       ズンズンズン       ズンズンズン       ズンズク るん       ズンズク るん       ru・uuuuu る       ru・uuuuu る      (たっぷり、お気にいりよ。)      (これは、まだまだ迷彩色の感情でありますが、)       ru・uuuuuuuuuuuuuuu/ru       ru・uuuuuuuuuuuuuuu/ru       かなしみにバテないうちに──────/ru       ホロホロ       ホロホロ、している 私は、 これらの恋について いずれ、一冊の本を書くでしょう。       Maybe、       たぶん、       Maybe、       たぶん、       手に負えない       あなた       Maybe、       たぶん、       Maybe、       たぶん、       手に負えない、       感情 《普通の話はしなかったの?》     ──うん、       置き忘れた あなたの片目を売っている海辺の街がありまして、     ──それは隣村のことですか?     ──忘れました。       るるるるる       るるるるる     ──本人たちがいちばん良く知っています      (天気予報はあてにはならない )      (今朝はめずらしく氷が張ったね) <お礼を言うのは私のほうです─────────/ru>




序章|クリエイティブな 子宮|初期微動|夏の森の男|コントラバス発砲事件|固体・液体・気体と ミルク|《ぶっかき氷》|海とブルドーザー|立春の卵(たまご)|エアロビクス・くねくね|メンソレータム・ラヴ・ソング|オンドリ・ん
メンドリ・ん
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1 クリエティヴな子宮


     1・2・3 (ひい・ふう・みい)      1・2・3     (ほのかにして牙(きざし)を含めり)**      ──強運と、      そして、      パパとママの      瞬間芸において、 【私の私は、奇跡のように、出現しました】 ──私はママのBODYのなかで新品の胎児でした。      Maybe、      たぶん、      Maybe、      たぶん、      手に負えない、      わたし      Maybe,      たぶん、      Maybe,      たぶん、      手に負えない、      感情      ──我侭を描く、春の祝いごと のように、     《夢のクレヨンでいえば、100色セットで まだまだ遊びたいのに》      現実を     (発汗する)      白い色は  ホワイト      夢の色は  赤、      瞬間照明は ブラック。     (うん、お気にいりよ。)      ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru      ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru      ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru      ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru      ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ri      1・2・3 (ひい・ふう・みい)      1・2・3      深呼吸は、      るるるるる      ──のんびり くつろぐには最適な場所?      この、クリエティブな子宮の 液体羊水に浸りながら、      私は、      はじめて 片目をあけてみましたが────────/ru     (まるでボタン雪が降りしきるように)      あいまいな輪郭しか視えてこないので,      また、ウトウトっと 片目をしまってしまいました。      トロトロ      トロトロ、      ホホロホロ、    ジャンプ、      トロトロ      トロトロ、      ホホロホロ、    ジャンプ。 ──遊びの領域は、特別な、閉じた守られた宇宙である。純粋空間である。***     (発汗する)     (白い色は ホワイト)     (夢の色は 赤   )      すると、      ズンズク るん      ズンズク るん      るるるるる      るるるるる と、     (私の血液が 勝手な活動を開始したのです。)      私をながれるホワイトが、      ママの赤い血、一色をのみこんでいきます、      るるるるる      るるるるる      これは、     (生命の発動機である)      胎盤よりの 100%透析でしょうか、      私の透明な脳ミソも染まりはじめました      もう、片目がみつからない───────────/ru      ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru      ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru      ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ru      ru・uuuuuuuuuuuuuuuuuuuu/ri      1・2・3 (ひい・ふう・みい)      1・2・3    ──やわらかな爪先で直立する、      感情      とは?      Maybe,      たぶん、      Maybe,      たぶん、      手に負えない      わたし      Maybe,      たぶん、      Maybe,      たぶん、      手に負えない      感情。     <このビックリ羊水のなかで>      ママのシャワーを浴びている、      丸裸の私は 時々      手足をばたつかせて、      無意識にあわててみたり     (ボタン雪のように白い)      輪郭のあいまいなものにしがみついてみたりして、      意味不明の《るるるるる》をおどっていますが──      リンリンリン      るるるるる      リンリンリン      るるるるる      私としましては、      オソロシイという      感受性の極限の      傑作表現のつもりです。     (瞬間照明は ブラック)     (うん、お気に入りよ。)      るるるるる      るるるるる      ──赤い小さな わたくしは、片目をなくして丸裸、      ru・uuuuu る      ru・uuuuu る      Maybe,      たぶん、      Maybe,      たぶん、      手に負えない      あなた      Maybe,      たぶん、      Maybe,      たぶん、      手に負えない      感情。 【この子を この世に送りだすのは、いかがなものでしょう?】      しばらくお待ちください!      フロッピーを抜かないでください。      るるるるる      るるるるる     (たっぷり、お気にいりよ。)      カフェ・オレを 飲む?      1・2・3 (ひい・ふう・みい)      1・2・3 1948・4・27 出産・準備・躍動・OK! ──ここで、気になるのは 日本のお天気です。 《ママは私に恋してる。  私は  ママしか  まだ、知らない   》 ──なんと強い風だろう!         *1997 現代詩フェスティバルにて舞踏家大橋可也氏とのセッションのため創作         **日本書紀         ***ロジエ・カイヨウ




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2 初期微動*


    ルーラル     ルーラル、     不思議なママの     甘い 乳房(おっぱい)      《それまでおとなしくしていましたが 》 ──よく笑うので まだまだ MILK(ミルク)的・個性です。 (泣いたら 負けよ・ワンダフル!) 当時、 生後3か月の 女の子でありました私にとっては、 リハーサル・無しの、 全ての外界が 感受性の 特別・天然記念物でした。     風とともに さわぐ    《ドロ猫の ドロ足》     ──わかるひとが来ればよいのに     さわると 温かい    《ドロ猫の ドロ足》     ──ようやく ほっとして息がつけたわ、     甘えると さわぐ    《ドロ猫の ドロ足》     ──わざとでしょう。 《普通の話は しなかったの?》 ──なぜ 国籍にこだわる? ──この女の子が まだ無名なのは、 【虚の気配】です。 《ママの乳房(おっぱい)ばかりをしゃぶっていた、あの頃の私は、》 ──今、何がいちばん重要なのか、はっきり、わかっていましたが、   シャイな地球が   まさか、23・5度傾いたまま、回転しているなどとは    おもってもみませんでした。     Maybe、     たぶん、     Maybe、     たぶん、     手に負えない、     感情     Maybe、     たぶん、     Maybe、     たぶん、     手に負えない、     あなた     ルーラル     ルーラル、     不思議なママの     甘い 乳房(おっぱい)    (──幸福な ひとときは天使みたいだわ *)    (──あなたの首にも、黄金色(きん)の鈴をつけましょう!) 《私の名前は レイネ・レイネ》                          *ジェイン・ボウルズ




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3 夏の森の男


    呼びリンは どこ?     持ち主は  だれ?     リンリンリン     リンリンリン     この森は どこ?     持ち主は だれ?    《私は、     片目をひとつ、落としてきたけれど     それは とても大切なもの ではないのかしら》 (この作品の初演は──) レイネ・レイネ 一歳半。 1949年 真昼です、 真夏の森の入り口付近では、 ジージー蝉の一連隊がひとしきり騒いでおります     ジージージー     ジージージー、     あの、太陽に     パンチを食らわしたら?     夕立が 来るのです。     ジージージー     ジージージー         レイネ・レイネ(くるぶしまで 夏草)     レイネ・レイネ(日当たりのよい鳥籠)      真昼です。 【ここイチバンの プレッシャーに強い・盛夏】 メジロ捕りの 従兄に 負ぶわれた 1才半の赤い小さな女の子が、今日もまた、 この森の奥深くへ やってきています──          リン・リン・リン     リン・リン・リン     呼びリンは どこ?     持ち主は  だれ?     レイネ・レイネ(くるぶしまで 夏草)     レイネ・レイネ(日当たりのよい帽子)     タカア・カアマ・アマ・ハラ *     タカア・カアマ・アマ・ハラ    (メジロが 三羽、歌います)     アメツチノ ナリハジメノ トキ *     アメツチノ ナリハジメノ トキ、     リンリンリン     リンリンリン     この森は  どこ?     呼びリンは だれ?          レイネ・レイネ(くるぶしまで 夏草 )     レイネ・レイネ(日当たりのよいリボン)    《私は、     片目をひとつ、落としてきたけれど、     それは とても大切なもの ではないのかしら》 真昼です、 赤ん坊の 裸足がまぶしい シースルーの夏の森。 きれいな飴玉をなめたら、 夕立がふってきました。 そして、 (メジロが 一羽 罠にかかりました) 《空白の ビックリ箱のように》 引きつけると 同時に 烈しく 突き放す、このメロディーが 森の命(いのち)の彩りなのだから──     そして、    (メジロが 二羽 罠にかかりました)     レイネ     レイネ     レイネ(TWO)     その時、     赤い小さなわたくしは     森の男の背にしがみつきながら、     野性の神様の あくびをキャッチいたしました。     ──その時、メジロが三羽、罠にかかっておりました 夕立は あがっていました。 (それは艶やかな匂いがしました) 二人目の神様が やっと 目を瞑りました。 (私は、恋を感知しました)   《呼びリンは どこ? 》 《持ち主は  だれ?》  (伝説の迷彩色) ──白いシャツを、返してくれ!                        * 古事記




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4 コントラバス発砲事件


   (忘れものを思い出そうとして)     リボンをほどくと、     ──明日の、       お天気が 変わりそうでした。     ギャフルーン     ギャフルーン     もぐもぐもぐ、     ギャフルーン     ギャフルーン     もぐもぐもぐ、    (スタミナの大地と 遊びの記憶)    (その前方には  ただならぬ海)    (あくびをすると、「ひとさらい」に攫われるよ!) (動物的気配をもり込んでいる)満5歳までの女の子たちにとっては 毎日が祝祭日です。 ──彼女たちの《感情線》はとても深いわ!    (でっかい空が大好きでした)     ギャフ・ルーン     ギャフ・ルーン     もぐもぐもぐ、     ギャフ・ルーン     ギャフ・ルーン     もぐもぐもぐ、     ──「とんぼ」は英語で ヘリコプター?     ──「とんぼ」はやっぱり ヘリコプター    (でっかいスイカも大好きよ!)     ギャフ・ルーン     ギャフ・ルーン     もぐもぐもぐ、    (スタミナの大地と 海の記憶)    (その後方には ただならぬ夜)    (知らないひとに夢の話はいけません!) ──うねる彼女たちの制限時間はいつも満タンなのです。 《海の底にも なにかのタマゴがあるらしい──》     もぐもぐもぐ     もぐもぐもぐ、    (何度読んでも理解できない物語と事件)     ──地の底にも 何かのタマゴがあるらしい     ──「モーリア」は ただの狂女ではない。     * * * * *     ソワソワ・エレガンス     ソワソワ・エレガンス 【レイネの村の伝説の狂女(モーリア)についての、ご質問には 短くお答えいたします】 ──美しい彼女の名前は モーリア なのに、  《生命線》がほぐれかかっている、この女のひとのことを 村人達は  オキチガイと 呼んでいました。     モーリア     モーリア、     モーリリアン、     美女の名前は     オキチガイ。 (17才のモーリアが 気がふれて街からもどってきてから、まだ半年だけれど、 その時から、この村の娘たちの会話が、綺麗になったような気がするのは 不思議だね! ガキどもと、男たちは 別だけれども──)    * * * * * 1953年、 【あの夏の、その日、大人たちは不在でした】     ──まだガキでありました     レイネ・5才は、     はじめてのお留守番をしながら、     戸口のところで、ひとり     スイカを齧っておりました。     ──あの頃の、私の《知能線》はとても正確でした。    (火気注意)    (火気注意)     ──私の底にも なにかのタマゴがあるらしい。     ギャフルーン     ギャフルーン、     もぐもぐもぐ     ギャフルーン     ギャフルーン、     もぐもぐもぐ    (レイネ・レイネの 出来そこないの オヘソが歌います。)     ──知らないひとに電話をかけてはいけません。     ──明日も暑いかなあ、     ──わたくし、ズル休みなどしたことありませんわ!     ソワソワ・エレガンス     ソワソワ・エレガンス 【ふりかえると、戸口に、おんなのひとが 立っていました】    (もちろん、危険物!)     不意の逆光のなかに     はじめて、     モーリアの輪郭を目撃した瞬間、     スイカの種を 3粒も のみこんでしまった     レイネは、     ──だまって オヘソをしまいました。    (モーリアは とてもきれいだわ!)    (火気注意)    (火気注意) 《何かの余波を知っている》  モーリアと 小さなレイネは、     また、     モーリアと 村人達とは     会話によるおしゃべりはありませんでしたが──     アイスクリームがとける、夏の日など、     海岸通りの陽気な場所に     モーリアが不意にあらわれたりすると、 《誰かが、しずかに「恋の話」をはじめるのでした。》 ──どんな女性でも、狂女になれるとは限らない。     * * * * *    (火気注意)    (火気注意)    (忘れものを忘れようとして)     リボンを結ぶと、     ──明日の、       お天気が こわれそうでした。    (左折するよ!) 嵐が過ぎたので── (風のようには、まとわりつかない) モーリアの視線は、 100%無防備のもの、《そのもの》 のみに 向けられていたと、私は確信しております。     ソワソワ・エレガンス     ソワソワ・エレガンス、    (空(そら)の色には、反省の色がない!) 可能性もある・・・・・ ・・・・赤いクレヨン。




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5 固体・液体・気体と ミルク


【赤いクレヨン】 《太陽に自信あり》 ──一瞬ですね、                  ON、                 OFF、                  ON、                 0FF、                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、 もう一枚の作品がみつかりました── 《レイネ・13才の時の作品》 ──しずかであるけれども 強い作品である。 【白いクレヨン】 《海と陸地と ショワショワ・レース》                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、 (固体・液体・気体と ミルク)    海と陸地に足止めされて、    ──眠れないのよ、    波打ち際の、    白いシャボン。    シャボン    シャボン    白いシャボン、   (派手でいいジャン)                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、          ショワショワ・レース          ショワショワ・レース (しずかであるけれども しなやかである──) 【このスタミナの大地に】    一回目の 波が       ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、    一回目の 夜が       ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、    一回目の 朝が       ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、 すると、 【レイネのなんじゃもんじゃの乳首が、月の引力と一回目の交信をはじめました】    キョキョン    キョキョン    キョキョン(TWO)   (わかる? 5時でいいのね、)    ──いざ、勝負!    ──さて、私は誰でしょう、    ──こんなに狂っちゃうつもりはなかったのよ!* 【春の海のエネルギーは全開です。】                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、          ショワショワ・レース          ショワショワ・レース 《思い切って、あやしいドアーも開けてみよう──》    100回目の夜がブルブルしても──        シャボン    シャボン    白いシャボン    ──本当ですか?    白いシャボン。    あの太陽はビクともしない!    キョキョン    キョキョン    キョキョン(TWO)    ──さて、あなたは誰でしょう。 【彼女を、ひとりにしておいて大丈夫なの?】    無防備な、レイネ・レイネの    ホワイト・ネームは   《ソワソワ・エレガンス》    ──一瞬でしたね、    ──急いで帰らないと ヤバイ!    ──影絵の村では 刺青の男が高級車を購入したそうです。     (しかし、友達に薦められた映画は見ないことにしています)    ──私もいつか 足止めされるのかしら? (固体・液体・気体と ミルク)    海と陸地に足止めされて、    ──眠れないのよ、    波打ち際の、    白いシャボン。    シャボン    シャボン    白いシャボン、   (負けないさ、もっと騒ぎを起こす!)    一回目の 乳首が      ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、    二回目の 波が       ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、    三回目の 乳首が      ON、                 OFF、                  ON、                 OFF、          ソワソワ・エレガンス、          ソワソワ・エレガンス、 (波の指先は 白くしなやかである──)  + + + + +  α α α α α     「海のミルク」って カロリーが高そうだわ!!              *ジェイン・ボウルズ




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6 《ぶっかき氷》


 すみれ/罪  夏/遊び 【用事・用語必携】  すみれ/遊び  夏の/罪  幻覚の/猫舌  雪/遊び 【彼は最重要人物でした】 ──その頃、 16才のレイネ・レイネは、 《春・夏・秋・冬》 遊んでくれる、 重要参考人のいたずら天使と、 《ぶっかき氷》を かけあっていました。  春は    セロリ  夏     ほととぎす  秋は    月、  冬の遊びは 猫舌の夜 【彼は恋の重要参考人でした】  幻覚/遊び  雪と/猫舌 《ぶっかき氷》は──  見た目が、  シンプル、 (私達のシンボル・マークでした。)  むむむむ、  むむむむ、  むむむむ・ムーブメント ──無防備なのね。 (恋しくて、凍えそう!)




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メンドリ・ん
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7 海とブルドーザー(水面下の恋物語)


【なるべく速く、帰ってらっしゃい!】  ザザザ・ザーン  ドドド・ドーン  ザザザ・ザーン                        ザザザ・ザーン  ザザザ・ザーン                         (──ウエハースのような 恋がしたかったの。)  なかきよの                          ドドド・ドーン  とほのねふりのみなみさめ                   ザザザ・ザーン  なみのりふねの                        ザザザ・ザーン  おとのよきかな  (古歌)  ザザザ・ザーン  ザザザ・ザーン  ドドド・ドーン  ドドド・ドーン  ある、  贅沢な 日曜日。  この、海辺で、ひとのいのちが、  ふたつ、  壊れた そうです。                                 ザザザ・ザーン  なみのりふねの                        ザザザ・ザーン  おとのよきかな、                       ドドド・ドーン                          ドドド・ドーン  ──おわかりかな?  ──もう、忘れた。                      ザザザ・ザーン (LIVE/1998年)                    ザザザ・ザーン  ザザザ・ザーン  ザザザ・ザーン  ドドド・ドーン  ザザザ・ザーン (ある瞬間にわかるだけでいいんですよ。)*  ──秘密主義の                        ザザザ・ザーン  海の底には、  強いかなしみを、もて余す、  ブルドーザーのエンジンが 常に、  作動しているそうです。  ザザザ・ザーン  ザザザ・ザーン                        ドドド・ドーン  ドドド・ドーン  ドドド・ドーン (注意点は 三つ)  ──色、鮮やか、COLOR・PRINT/48枚撮り  レイネ・レイネの  海の底には さて、  何人の  おとこ達が、隠れているのでしょう?              ザザザ・ザーン (とにかく、彼は別格だったのです。)                                 ドドド・ドーン 【黙ってらっしゃい、エミリオ】**                ザザザ・ザーン                                 ザザザ・ザーン  ──彼らは、泣いているの?  ──笑っているの?  ──ブルドーザーの胸元は、何処かしら。 【目をつぶりなさい、エミリオ」                 ザザザ・ザーン                                 ドドド・ドーン  ──艱難、汝ヲ、玉ニス。  ザザザ・ザーン  ザザザ・ザーン  ドドド・ドーン  ドドド・ドーン  なみのりふねの  おとのよきかな、 (あと、一歩が難しい。)                    ザザザ・ザーン                                 ザザザ・ザーン 【水面下の 恋物語です。】                                 ザザザ・ザ                                 ドドド・ドーン  ザザザ・ザーン  ザザザ・ザーン  ──もう、忘れた。  あでやかな、  海。                    *イナガキ・タルホ                   **マルグリット・デュラス著「夏の雨」より




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メンドリ・ん
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立春の卵(たまご)


   ウヒャラ、メンコ    ウヒャラ、メンコ   (立つでしょうか?)    白い卵、    白い卵、   (うまれたての)    立春の    白いタマゴたち。 【全国配送承り中】  ──氷が必要な方はスタッフまでどうぞ!    ウオの卵、    ヒトの卵、    トリの卵、    ユメの卵、    ハルの卵は、    ランランラン──    卵・卵・卵、    乱・乱・乱、   (わが秘められた生涯)    ウヒャラ、メンコ    ウヒャラ、メンコ   (立つでしょうか?)    ウオの乱、    ヒトの乱、    トリの乱、    ユメの乱、    ハルの乱は、    ランランラン──    乱・乱・乱、    卵・卵・卵   (皆様、ご機嫌いかがですか?)    ウヒャラ、メンコ    ウヒャラ、メンコ   (立つでしょうか?)  ──そのような経緯(いきさつ)があったので、   (何か悪いことをしてみたくなる日があります。)    白い卵、    白い卵、   (むずむず、動く)    立春の    白いタマゴたち。    白いタマゴっち、    白いタマゴっち、 【全席自由です】




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エアロビクス・くねくね


 (雨を隠す)  風薫る五月の朝、  庭の風が──  草ばっこ*のキミドリ色が──         くねくね、カーブ         くねくね、カーブ  エアロビクス・くねくね、  エアロビクス・くねくね、  しています。         くねくね、カーブ         くねくね、カーブ  (夜を隠す)  わたしの朝のベッドでは、  五月の風が──  シーツの上のきれいな二人の裸体のまわりで──         くねくね、カーブ         くねくね、カーブ  エアロビクス・くねくね、  エアロビクス・くねくね、  しています。           (汗を隠す)  黒の香水はありません。 ──基本的には男女別学です。   *草ばっこというのは八王子の方言で草叢のことです。




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メンソレータム・ラブ・ソング 


沁みるよ! ──主語は無い。  世の中って──  本当のような、  ウソのような 話ばかりね。       ウソのような、       本当のような、       世の中って、       本当のような、       ウソのような、       話ばかりだわ! メンソレータム・ラブ・ソング (オリジナル作品であれば、ジャンルは問いません)  ウソのような  本当のような、  猫、    ふんじゃった、  猫、    ふんじゃった。       本当のような       ウソのような、       猫、ばかりね、          本当のような       ウソのような       猫、        ふんじゃった、       猫、        ふんじゃった。       ウソのような       本当のような、       男 ばかりだわ!  本当のような  ウソのような、  話 ばかりね (たどたどしい夢ばかりだわ!) メンソレータム・ラブ・ソング ──「初ミミ」です。          *1997年第3回クロコダイル朗読会のタイトル『水の傷』にあわせて創作。           傷口につけると沁みる軟膏薬「メンソレータム・ラブ」の商品名に、「ラブ・           ソング」を合体させた青木栄瞳流の造語。ちょっと沁みる明るく楽しい恋の歌           である。




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メンドリ・ん
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オンドリ・ん
メンドリ・ん


(毎日が平日・土曜日・日曜日) オンドリ・ん メンドリ・ん (初夏の夜は いつも一緒です) オンドリ・ん (水色の卵が産みたいわ!) メンドリ・ん (たぶん、そうかもしれないが──) ──このところ(日本の夏は)   蒸し暑いので、 僕、ホルモンが弱いのです。 (次の方、どうぞ!) ──しかし、彼女の穏当ならざる振る舞いは 変ることがありませんでした。 (その、続きが解らない!) 1998・5・4(JAPAN)




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メンドリ・ん
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立夏


初夏(はつなつ)は、 花丸印。 ──海の、   筋肉が、   感覚を おぼえています。 立夏(りっか)は、 地球(ちきゅう)の 回転軸を軋ませる 真夏(まなつ)の 入り口、 ──私は   丸裸の太陽と   セックスしたが、 (グローバル化は 止めようがない!)   桃太郎さん!   桃太郎さん!   お腰につけた、キビダンゴ、   ひとつ、私に   くださいな、 (気持ち、わかる?) ──ギアーが とってもスムーズな初夏 (ここは 出口です。   ) (甘えているわけではない、) (ヘソがムズムズします。 )




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メンドリ・ん
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超感度・A


 僕の、カナリアの  空には、明るさがあるけれど──  冬の初めは、  ルルルルル。 (それでも、うれしいし、──)  それでも、  うれしい。  初冬には、  20世紀梨を  冷やして、召しあがれ、  シャリ、シャリ、シャリと  霜柱を踏むのは  お隣りの、子猫でしょうか?  いいえ、  シャリ、シャリ、シャリと  冷やした梨を齧るのは、  お隣りの、カナリアでしょう。 恋わずらいの皆様方には、 ──重要なお知らせですので、必ずお読みください。     僕の、恋びと、    (特許第1259071号)の、     冬の、カナリアが──     ハイヒールを落としたそうですが、    (見かけませんでした?)     ルルルルル     るるるるる、    (それでも、うれしいし、──)     それでも、     たのしい。     ──霜柱の、上?     ──それとも、子猫の 喉ぼとけ?  子猫の、  空には、  初冬の 冷たさがあるけれど──     気力・体力・腹筋力     気力・体力・瞬発力    (ここで、空振りはできません)     シャリ、シャリ、シャリと     電柱を踏むのは     お隣りの、カナリアでしょうか?     いいえ、     シャリ、シャリ、シャリと     冷やした梨を齧るのは、     21世紀の、雌猫でしょう。




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(・・・・・・)←前略


 (ついに、日本上陸)   ──嬉し、     はずかし、     立春の ラヴレターは    (・・・・・・)←前略です。    (・・・・・・)    (・・・・・・)   (慶(よろこび)ヲ積(つ)ミ暉(ひかり)ヲ重ネテ)日本書紀巻第三  ──春を運ぶ、   《足のみじかい犬》が、    ただ今 指名手配中。    (・・・・・・)←前略です。    (・・・・・・)    (・・・・・・)
 *
 (そして、その過去を封印する)   ──3月の予想最高気温が、さらに、     アップ。    (WANTED!)    (WANTED!)    (・・・・・・・)←ここ迄は セヴン・アンダー。    (・・・・・・・)    (・・・・・・・) 春は、 むく・むく もぐ・もぐ・もぐ、 春は、 むく・むく もじ・もじ・もじ、   ──《能ある犬》は、     口紅(べに)を 秘(かく)し、 PC−VAN情報サービスは、 24時間受付中。               * 住所のバーコード




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セッション・ポエム(作品001番)=ゲスト詩編/ジェイン・ボウルズ、瀬沼孝彰
 シャックリ・ハウスのレストラン


   チラ・ホラ    チラ・ホラ、  大粒の太陽と黄金色(きんいろ)のタマゴが  シャックリ・ハウス・レストランの陳列ケースの上に浮かんでいます。  ──お客さま方は、まさか不可思議なことを考えてはいないでしょうね。   (この小さな物語は 亡き瀬沼孝彰さんに捧げたいとおもいます)  私の本名は ネコヒイキですが、  シャックリ・ハウス・レストランのオーナーでもあります。  ──こちらで、お召し上がりですか?    チラ・ホラ    チラ・ホラ、 (こんな時には、このメニュー) 【勇気を一度も知らなくて、わたしは悲しい。】
   
勇気を一度も知らなくてわたしは悲しい。
恐怖が去ろうとしないので、わたしは悲しい。
太陽に近く、熱からは遠く、
わたしの終末はもうそこまで来ていると思う。
ピクニックは賑やかすぎて、足を踏みだせない。
テーブルは強すぎて、わたしは縁(へり)に蹙(しが)みついているだけだ。
誰でもいい、わたしは人の肩によりかかる。誰だってわたしよりは暖かい。
勇気を一度も知らなくて、わたしは悲しい。
わたしの終末はもうそこまで来ていると思う。      (四方田犬彦 訳)

(ジェイン・ボウルズが29歳のときに書いた「ある老女の歌」より)

   シャリ    シャリ    シャリ、    ──どうなさいました? (ヘルシー・サラダが S・O・S)   おしゃべりをしない大粒の太陽は、  「甘さが、ひかえめ」になっておりますが──  ──キュッと、握ると、ポップ・コーンのように弾ける、  黄金色(きんいろ)のタマゴたちは、  白い夏服の、お嬢様方がお好みなのです。 (こんな時には、このメニュー)    チラ・ホラ    チラ・ホラ、    ──「夏は来ぬ」  天上の、白い雲が騒がしくて、  わたしはあやしいふたりぐみのことばかり考えていました。  ──かなしみが始まれば、リュック・サックの紐が解けなくなるし、  あたためたタマゴが凍えてしまうわ、  銀白色(ぎんいろ)のタマゴたちは、シャリ・シャリとした歌がお好きなのです。 【もっとみだらになればよかった】  (瀬沼孝彰の出典不明の詩編のタイトルより)        シャリ    シャリ    シャリ、    ──「AKIは来ぬ」  その時、  わたくし、ネコヒイキは   ラスト・オーダーのことばかり考えておりまして、 「きれいな雨のスケジュール表」のことはすっかり、忘れておりました。 (こんな時には、このメニュー)     ──冬のデザートはタンク・タンクのMILKです。 青木栄瞳詩編「雪印」    シャリ    シャリ    シャリ、   《初冠雪のニュースです》    チャンスです、    勇気です。      北の 山岳の      雪帽子は      白。      日本の お嫁さんの      綿帽子も      白。    チャンスです、    勇気です、    まだわかりません。    ──うまれたての はじめての      白い気配を かんじています。    ──御覧になられましたか?    僕も    白い手紙を、    日曜日に いただきました。                              1997 6 19 (第一回のセッションを終了します。)   今回のBIG/ゲストお二人の、<強靭なかなしみ>に、わたくしは、まだまだ太  刀打ちできません。お二人に《初冠雪の、気持ち》を返礼させていただきます。    次回(作品002番)よりの対象作品につきましては オリジナル作品であれば、  ジャンルは問いません。アート(イラスト、オブジェ、写真、ビデオアート、P0Pアー  ト、ポエム )・サウンド・インテリア・ファッション・その他(ケーキ・クッキー    etc)──参考資料・第6回デザイン・フェスタ開催要項より引用    かしこ 




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セッション・ポエム(作品002番)=ゲスト/曽我蕭白・画「柳下鬼女図」
 もも・もも・もも


【柳下鬼女図】
寒風吹き荒ぶ中、ひとりの鬼女が、とぼとぼと、
歩いている絵図。女の脇に立つ、一本の、冬の柳の
木は 勿論、丸裸である。
曽我蕭白は、奇想天外の魂をもち、異端の名をほ
しいままにした、江戸時代中期の絵師である。
【まるで、危険物!】 ──もちろん、Welcome!  ──もう、目がくりくりです。 【よく見ると、冬柳(ふゆやなぎ)の小枝(こえだ)には、桃(もも)の花が二輪、咲いています。】 (クレイジーなことなら何でもしたわ!)      (──見逃せない、お二人です。)      (春の子分に、なりたいの )       もも・もも・もも・       もも・もも・ももは       モモ・モモ・モモ       モモ・モモ・モモは、       むく・むく・むく。       むく・むく・むくは、       桃・桃・ の花?      (蕭白と栄瞳についての詳しいことは、ほとんどわかってはおりません!) 【クレイジーなことなら何でもしたいわ!】      (──今日も、あっという間の二時間でした。)       モモ・モモ・モモは       もも・もも・もも       もも・もも・ももは、       むく・むく・むく。       ──なんのお話でしょう       ──シュガーレス・ガムはいかが?      (春の子分になりたいの、) きのう、粉雪をはずしましたが── ──こころは、   なかなか はずれませんでした。   もも・もも・もも   もも・もも・もも・・・・・・  (練習と本番とは違いますね──)  (春の子分になりたいの、) 《さあ、いよいよスタートです。》                          1997 12 13




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メンドリ・ん
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セッション・ポエム(作品003番)=ゲスト『FREE・WAY/24hバイク急便』
点滅信号


<品川ナンバー>だけは確認できましたが── 『事件』と 『事実』はそれだけです。 【その先を わたしは知らない】      ここに アクセス!      ここに アクセス!     (タイトルとは 無関係)      ここに アクセス!      ここに アクセス!     (彼女のマニキュアの 点滅信号も、赤) 【FREE・WAY/part・2】 ──わたしと話が合うってことは、  かならず 変な人、なのよ。 (わたくし、きょうは 手料理はいたしませんわ!) ──ご馳走は いらないのです。  彼らの 脳ミソって、  下関特産の ウニの瓶詰みたいに、高級品なのね。 (手間が かかるわ!) ──る・らる・れる・らる・・/ミス・マッチ、      ここに アクセス!      ここに アクセス!     (ウイスキー or MILK ?) ──バイクの爆音もきこえてくる 夜の雷雨って、 <デンセン・ストッキングの反撃>のことかしら── (外出は 朝まで 延期!) 【FREE・WAY/part・3】 ──ヒントをおねがいします。                         1997 12 17




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セッション・ポエム(作品004番)=ゲスト/テーマ「歩く」第6回ヴィジュアル詩展
シッポの仮縫い


   
 風薫る5月。ゴールデン・ウイークの、ユニークな
「たのしみ方」、そして、「あなたの尻尾の、上手な
 ふざけ方、歩き方」を、お教えいたしましょう。
         (新任教授・AOKI EIME)
A まずは、《シッポの初期化》をおたのしみください。       バック・ミラーは、       ほほほの・ほ。       パパと息子の「シッポ」については、       存じませんが──             娘たちの、       ポニー・テールには       水色のリボンがお似合いです。       さて、ママの「シッポ」は、何処かしら? B いま、風が、味方してくれませんでした。       彼女の、もとは、       猫なのですが──       もう       猫なで声は出ないのよ。         C 《シッポの暗証番号》の忘れ方については──       実況・トカゲの快速に学ぶ、       パパのしっぽの 「置き忘れ」、       ママのしっぽの 「落とし物」、       ぼくのしっぽの「かくし場所」  本人は、  一生懸命ですが──  もう  ママの尻尾は出ないのよ。 (風薫る、5月の空は、本日も快晴です)                      第6回ヴィジュアル詩展・テーマ「歩く」                (1998年5月2〜10日/ギャルリ・フィナール)




序章|クリエイティブな 子宮|初期微動|夏の森の男|コントラバス発砲事件|固体・液体・気体と ミルク|《ぶっかき氷》|海とブルドーザー|立春の卵(たまご)|エアロビクス・くねくね|メンソレータム・ラヴ・ソング|オンドリ・ん
メンドリ・ん
|立夏|超感度・A|(・・・・・・)←前略|シャックリ・ハウスのレストラン|もも・もも・もも|点滅信号|シッポの仮縫い|山女魚|夜の凧揚げ|芹・奈瑞菜・御形・はこべら・ヒヤシンス|"C Major" And a Parasol on the Beach|Sun Block|初出記録ほか


セッション・ポエム(作品005番)
ゲスト・映画「REPULSION 反撥」監督ポランスキー

山女魚(やまめ)


  
 映画・「REPULSION反撥」の恐ろしさ、ゾクゾクするような面白さは、
感じやすく美しい少女キャロルが、性的なオブセッションに次第に押しつぶされ、
少しずつ壊れてゆき、ついには男たちを殺して廃人になってしまうというサスペン
スにある。正統派といえるドヌーブの清純なイメージと大胆でセクシュアルな演技
のアンバランスが、狂気を際立てている。*
WHY?  この山女魚(うお)は、 裸足。  ──ランジェリーも要らないのです、たぶん。   (彼女より)    選ばれた上得意様だけの、    特別・ご招待状は、    親展    親展、   (料金別納郵便です。)    ご返事も要らないのでしょうーー
  
(推薦の言葉)
・・・少しでも多くのファンに、渓魚との対話を楽しんでもらいたい・・・これが
氏の永遠のテーマだからです。何度か一緒に竿を出しましたが、ポイントの選定、
条件に合わせた狙い方・・・どれもが半端ではありません。状況を的確に判断できる
からこそ、人一倍よく釣ります。人が竿を出さない“竿抜け”の場所も熟知してい
ます。**
WHY?  解禁になった雪の残る渓流でヤマメを狙う。  ──それは、私なのです、たぶん。
  
 そして、その映像表現の抜群の迫力。精神のバランスが崩れ、空間の境界がなく
なり、妄想にリアルな力で襲われる彼女の心理状態が、ショッキングな映像として
視覚化されている。*

 ヤマメは警戒心の強い魚ですので、静かな動作で勝負してください。きっとその
行為はむくわれます。**

   狙ったヤマメがかかった。    これだけのものはそうおがめるものではない、   (料理法)     1 黙らせる。     2 エラ、内臓を取る。     3 金串を、右目から刺す。     4 ヒレには化粧塩をする。 way−out  彼女は、裸足。  それは、私なのです、たぶん。                      1998 5 23(ロードショー初日)

*映画・カタログ(配給・キネティック) **「渓流釣り」・秘術を公開・成美堂出版





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メンドリ・ん
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セッション・ポエム(作品006番)
ゲスト・映画「CUL−DE−SAC 袋小路」監督ポランスキー

夜の凧揚げ


  
全編にあふれるブラックなユーモア、異様な妖気のなかで人を笑わせ、どこか奥深
いところにある孤独、不安を引き出す。「REPULSION 反撥」同様、ジェ
ラール・ブラッシュが共同で脚本を執筆し、この不条理で歪んだ世界を作り上げた。
また「水の中のナイフ」と同じく、ポーランド出身のジャズ・ミュージシャン、コ
メダが音楽を担当し、滑稽なワルツのテーマ曲によっていびつな三角関係を表現し
ている。*
 夜には、雪になる── (PM6:30)  □ □ □  □ □ □  □ □ □  □ □ □(音楽:コメダ)  誰もそんなことは言っていない。  ■ ■ ■  ■ ■ ■  ■ ■  夕まぐれ。  僕は土手で凧揚げをはじめました。 (コノ先ハ、全面通行止メ)  夜には、雪になる──  夢ですって?  単なる、耳鳴りでしょう──  凧糸はピンと張ります。  模造品ですよ、  ──この闇は  ■■■、■■■、■■■、  ■■■、■■■、■■■、  ■■■、■■■、■■■、(音楽:コメダ)  満月を、素手で  ラップして、  ■■■、■■■、  ■■■、■■■、  忍び足でねがいます。 (夜更けには、彼女に内緒で「素敵なピザ」をご馳走いたしましょう。)  ■ ■  ■  ■ ■  ■  僕は、かって、一度  手元の 凧糸の強く引く力を振り切って逃げ帰ったことがある。 (その答えの意味するものは、この曲の後、お知らせします)                        ■■■、■■■、■■■、                        ■■■、■■■、■■■、                        ■■■、■■■、■■■、  誰もそんなことは言っていない。 (フロッピー・書込み禁止解除です。)  □ □ □  □ □ □  □ □ □  □ □ □(音楽:コメダ)  「ガンバッテ、」  「ガンバラナイデ、」  「モウ カエリマショウヨ、」  凧糸はピンと張ります。  あんなところに──  わたしが  引っ掛かっています。かしら? (ASAHI生命保険相互会社・収納課 殿)

*映画・カタログ(配給・キネティック)





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セッション・ポエム(作品007番)
ゲスト・映画「A KNIFE IN THE WATER 水の中のナイフ」監督ポランスキー

芹・奈瑞菜・御形・はこべら・ヒヤシンス


  
湖上に浮かぶ白いヨット、そこには中年に差しかかった男と、美しい彼の妻、そし
て風来坊の若者が乗船している。このシチュエーションのなかに、その後のポラン
スキー作品で開花する要素がすべて凝縮されている。*
 紙風船の中に──  秘密を  持ち歩く ひとが  おります。  エレベーターも故障です。 (B2F・B1F/1F・2F・3F・4F・5F■・・・・・・・□)  地下室は水浸し/  地下室は水浸し/  地下室は水浸し/  地下室は水浸し/  地下室は水浸し/  /  /1F・2F・3F・4F・・・・・・・・・・・・・・■・・・□)  ──いつ迄たっても、雨がうっとうしゅうございますね。  地下室にナイフを忘れていました。  ナイフは水浸し/  ナイフは水浸し/  ナイフは水浸し/  ナイフは水浸し/  /  /1F・2F・3F・4F・・・・・・・・・・・・・・・・■・□)  ──水色の感熱紙は手触りが滑らかで光っている方が印刷面です。  春を忘れていました。  レンズは水浸し/  レンズは水浸し/  レンズは水浸し/  /  /1F・2F・3F・4F・・・・・・・・・・・・・・そして、春)  紙風船の中に────  花弁(はなびら)を、  秘す ひとが  おります。 (芹・奈瑞菜・御形・はこべら・ヒヤシンス・・・・・・・・・・□□)  ──息をひそめる春の蝶は、持ち込み禁止です。  地下室には冬のナイフがまだ眠っております。

*映画・カタログ(配給・キネティック)





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メンドリ・ん
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"C Major" And a Parasol on the Beach
        「ハ長調」の海とパラソル


Is there a dream with high purity? <I think I can talk whatever I want to to somebody I don't really know.> As it was scheduled for going down to the sea, July 14th 1996 was A "C major" high summer day. You don't get a chance to trigger your camera While you're reading, What are you going to do For the weekend? <<Now Printing "Sea">> I got stung by a jellyfish I want to get stung by a jellyfish The widescreen sea, with a high sea wind, Hiding its footsteps, Just blew away three parasols So, The transparent jellyfish takes The side of the sea. That's why The girls with bikinis They just keep laughing. I got stung by a jellyfish I want to get stung by a jellyfish Another parasol is just blown away again, I don't want to lose games that way, 'Cause this is just a story. Candyseller is not coming. What scorches my temperature Turning to the summer mode, is The naked sea breeze and Chitchat in "C major." I got stung by a jellyfish I want to get stung by a jellyfish Whatever I ask you, You never answer to me, Why don't you change your name? PM 6:00 An evening calm in "E-flat minor." I got stung by a jellyfish I want to get stung by a jellyfish Watch your steps, There ever was no garbages that did not burn. You still don't get it? Can I use your cellular phone? I've already reserved the hairstylist's. What is the matter? There must be the sea's navel Just ahead of where the wind blows from-- <<Stop printing "Sea">> --What could we serve you, Ms. Fullmoon?




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メンドリ・ん
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Sun Block
        UVカット


(No border for summer exhaustion,) Our planet is, day by day, turning around. (This summer, I may not be able to protect my delicate, sensitive skin) Pedaling my morning bike, I, at last, came to the sea. (Tomorrow is August 7th 1996, the autumn day) The horizon is very calm, (But I feel like I Have left something, somewhere ) --Sorry to be late to report, Which happens almost everyday, though, The cool shells Deep down in the sea, (Not knowing summer exhaustion) Have never seen, nor heard of Swings (Rocking in the park on the road along the shore) You think so-called "swing" is Big? Probably Our adductor is Bigger. On the morning shore came around Small fish 'Cause it smelled like cats' mustache burned So-called "girls" are supposed to be Cute? Probably Our eyes are cuter. On the afternoon shore came around Boys 'Cause it smelled like your eyelashes burned. At what time are we gonna meet today? Talkin' about the swimming pool? (No border for summer exhaustion,) In the park on the road along the shore, Cicadas are still making noises-- The cool shells Deep down in the sea Have never seen, nor heard of Sun. Is so-called "sun" Big? Probably Our adductor is Bigger. The cool shells Deep down in the sea Have never seen, nor heard of Tandem swing. --The horizon is getting more wavy (But I feel like I have left someone, somewhere, far off) You (Who don't really known summer exhaustion) Must have hard time Rewriting your lovers!




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メンドリ・ん
|立夏|超感度・A|(・・・・・・)←前略|シャックリ・ハウスのレストラン|もも・もも・もも|点滅信号|シッポの仮縫い|山女魚|夜の凧揚げ|芹・奈瑞菜・御形・はこべら・ヒヤシンス|"C Major" And a Parasol on the Beach|Sun Block|初出記録ほか


初出記録ほか


初出記録 ★ポエム・フィクション【野性のセロリ】

 ──1997現代詩フェスティバルにて、舞踏家、大橋可也氏とのセッションのため創作

★詩篇

 立春の卵(たまご)──「Booby Trap」 24号

 エアロビクス・くねくね──「Booby Trap」 24号

 メンソレータム・ラヴ・ソング──1997年、クロコダイル朗読会

 オンドリ・ん  メンドリ・ん──「大マゼラン」 4号

 立夏──「零の会通信」 2-9号

 超感度・A──「P&T] 9号

 (・・・・・・)←前略──「P&T} 10号

★セッション・ポエム  作品(001番)シャックリ・ハウスのレストラン──「ガレージランド」 9号

 作品(002番)もも・もも・もも──「ガレージランド」 10号

 作品(003番)点滅信号──「BANANAFISH」 12号

 作品(004番)シッポの仮縫い──第6回ヴィジュアル詩展カタログより

 作品(005番)山女魚

 作品(006番)夜の凧揚げ

 作品(007番)芹・奈瑞菜・御形・はこべら・ヒヤシンス──書き下ろし

★英訳(遠藤朋之)  UVカット

 「ハ長調」の海とパラソル──第三詩集『ハ長調の海とパラソル』より


後略→(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)         第4詩集の出版にあたり、多くの方に感謝を申し述べたいと存じます。                               1999年1月 青木栄瞳
野性のセロリ 著者 青木栄瞳(AOKI EIME) 発行者 小田久郎 発行所 株式会社思潮社 東京都新宿区市谷砂土原町三−十五 電話〇三(三二六七)八一五三(営業)・八一四一(編集) FAX〇三(三二六七)八一四二 振替〇〇一八〇−四−八一二一 印刷所 株式会社文昇堂 製本所 河上製本株式会社 用紙 日本製紙 特種製紙 発行日 一九九九年四月一日


(C) Copyright, 1998 AOKI, Eime
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