「清水鱗造・週刊詩」より1996年からほぼ毎週一篇をホームページに発表してきた。最近作を紙版にも掲載してみることにした。
清水鱗造
誰もいない 両側に木々がある道 瓶の底 微かに乾いた澱 ジャムの瓶 破線のように散るもの 沈んだ藪 雲が 瓶の上の 宙に しんしんと