病気



去年の病気は去年の病気で、 今年の病気はまた別のものなのだ。 とは言っても、 去年の病気が治ったわけではなく、 もう飽きてしまっただけ。 飽きてしまうと、 かかっていることも忘れられるのだ。 去年大騒ぎしたのが 馬鹿馬鹿しく思えることよ。 そんなものは、 きっと病気ではなかったのだ。 来年になれば、 今年の病気も忘れているのだろう。 そしてどこからともなく、 新しい病気を見つけ出して、 後生大事に育てているに違いない。


(C) Copyright, 2005 NAGAO, Takahiro
|ホームページ||詩|
|目次||前頁(バランス)||次頁(飲酒習慣)|
PDFPDF版 PDFPDF用紙節約版