ran
フロントエンド


このフロントエンドからは、ファイル内の行をランダムに並べ替えて表示するranプログラムを実行できます。ranUNIXには(たぶん)存在しないPCKの独自プログラムです。このフロントエンドの「実行」ボタンは、何らかの入力が指定されたときに有効になります。

 

通常のウィンドウ

のメインダイアログから起動したときのウィンドウ

入力

マイコンピュータ、エクスプローラなどのウィンドウからファイルのアイコンをドラッグしてきてこのウィンドウにドロップすれば、そのファイルが入力ファイルとして使われます。

 

クリップボード  このチェックボックスをクリックすると、「入力ファイル」ダイアログボックスで指定された入力を使わず、クリップボードの内容を標準入力にリダイレクトします。

ファイル      このボタンをクリックすると、「入力ファイル」ダイアログボックスが表示されます。ファイルの順番を指定したいときや、ワイルドカードを使って複数のファイルをまとめて指定したい場合には、このダイアログボックスを使います。

 

入力の指定方法の詳細については、「入力の指定」を参照してください。

オプション

オプションを指定しなければ、ファイル全体をランダムに並べ替えて出力します。オプションを指定すると、並べ替えの対象にならない行を作ることができます。次のような入力ファイルがあったとき、

 

 無題

 

死にたいか、

死にたくないか、死にたいか、

どうしてそんなに死にたいか、

死にたいけれども死なないか、

死なないことにしたか、死ねないか

死にたいけれども死にたくないか、

死ねなくても死にたいか、

死にたいけれども死ぬのは怖いか、

死にたいときもあれば、

死にたくないときもあるのか、

死にたいのになぜ死なないのか、

どうせいずれ死ぬのだから急いで死なないのか、

死にたくなくてもやはり死ぬのか。

 

たとえば次のような出力が得られます。

 

死なないことにしたか、死ねないか

死にたくなくてもやはり死ぬのか。

死にたいけれども死なないか、

死にたいのになぜ死なないのか、

どうしてそんなに死にたいか、

死にたいときもあれば、

死にたくないか、死にたいか、

死ねなくても死にたいか、

死にたいか、

どうせいずれ死ぬのだから急いで死なないのか、

 

死にたいけれども死ぬのは怖いか、

 無題

死にたくないときもあるのか、

死にたいけれども死にたくないか、

ランダム出力の範囲

-r -eオプションで指定された行をランダム化せず、オリジナルと同じ位置で表示します。-eオプションが指定されていないときには、すべての行をランダム化せず、オリジナルファイルをそのまま出力します(オプションなしの: cat.exeのような動作になります)。

 

-e ランダム出力する範囲を指定します。範囲は先頭からの行数(正数)か末尾からの行数(負数)で指定します。2つの数値を-でつなげば、2つの数値のうち小さい方から大きい方までの範囲を指定できます。さらに、それらを,で区切れば複数の範囲を指定できます。

 

      たとえば、サンプル入力ファイルは15行ですので、ran 3--1ran 3-15ran –r 1,2ran –1--13 などはどれも同じ意味になり、3行目から末尾までをランダム出力します。

 

 無題

 

死にたいときもあれば、

死にたくなくてもやはり死ぬのか。

死にたいけれども死ぬのは怖いか、

死ねなくても死にたいか、

死にたいけれども死にたくないか、

どうせいずれ死ぬのだから急いで死なないのか、

死なないことにしたか、死ねないか

死にたいけれども死なないか、

どうしてそんなに死にたいか、

死にたくないときもあるのか、

死にたくないか、死にたいか、

死にたいか、

死にたいのになぜ死なないのか、

ヘルプ、バージョン

--help  ran.exeのヘルプメッセージが表示されます。

--version  ran.exeのバージョン番号が表示されます。

 

これらのオプションを指定すると、オプショングループボックス内のほかのオプションは指定できなくなります。

出力

通常、出力ファイル名を指定する必要はありません。指定しなければ、出力は一時ファイルに書き込まれ、その一時ファイルが指定されたテキストエディタによってオープンされます。しかし、ファイル名を指定すれば、出力はそのファイルにリダイレクトされ、テキストエディタにもそのファイルが渡されます。また、中央のエディットボックスにファイル名が表示され、その下の「追加」チェックボックスをチェックできるようになります。「追加」チェックオックスをチェックすると、そのファイルの元の内容の末尾に出力を書き足します。出力の指定方法の詳細は、「出力の指定」を参照してください。

コマンド行

出力グループボックスの下の行には、組み立てたコマンド行が表示されます。(pipeline)の「編集」ボタンで起動したときを除き、コマンド行の左側の四角形をマウスでクリックしてドラッグしていくと、他のcmdline)にドロップできます。また、「コピー」ボタンを押すと、コマンド行情報がクリップボードにセットされます。クリップボードにコマンド行情報がセットされているときに、マウスの右ボタンをクリックし、コンテキストメニューから「貼り付け」を選択すると、クリップボードのコマンド行情報が反映されます。ドラッグアンドドロップとコピーアンドペーストの詳細は、「ドラッグアンドドロップとコピーアンドペースト」を参照してください。エキスポート、インポートされるときのコマンド行情報の形式については、「コマンド行情報のやり取りの仕組み」を参照してください。さらに、ダイアログボックス上でマウスの右ボタンを押したときに表示されるコンテキストメニューの「.batロード」、「.bat保存」コマンドを使えば、同じ形式のコマンド行情報を.batファイルとして保存し、あとでロードすることができます。このロード、保存機能の詳細は、「.batファイルのロードと保存」を参照してください。

作業ディレクトリの設定

作業ディレクトリを表示しているエディットボックスを直接編集したり、マイコンピュータ、エクスプローラなどからフォルダを1つだけドロップしたりすると、作業ディレクトリを変更できます。「ChDir」ボタンでも、作業ディレクトリを設定できます。作業ディレクトリの設定が必要になるのは、入力ダイアログボックスの「直接指定する」を使うときです。詳しくは、「作業ディレクトリ」を参照してください。

設定

設定」ボタンを押すと、「設定」ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスでは、

 

*出力の表示に使うテキストエディタ

*エクスプローラなどからファイルやフォルダをドロップしたときの確認メッセージの有無

*出力の末尾に実行したコマンド行、実行時間などを付加するかどうか

*コマンド行プログラムに渡すファイル名のディレクトリ区切り子を\ではなく/にするかどうか

*コマンド行プログラムに渡すファイル名を8.3形式にするかどうか

*コマンド行プログラムとしてどれを使うか

 

を指定できます。詳しくは、「設定ダイアログボックス」を参照してください。

opt保存

opt保存」ボタンを押すと、「オプション」グループボックス内の設定が保存されます。詳しくは「オプション保存」を参照してください。