荳俶悽鬚ィ蠖ヲ縺ョ句

April 2341997

 茶畑のずり落ちさうでずり落ちず

                           丘本風彦

われてみると、なるほど茶畑はバランス的に危うい地形の丘陵に多くある。いまにも、ずり落ちてきそうだ。同じ風景を見ても、人それぞれに感じ方は違うとは分かっていても、この句には「やられた」と思ってしまう。感じ方の差異などあっけなく乗り越えて、読者をねじ伏せるようにユーモアをまじえて説得している。いわば「コロンブスの卵」的発想の名句だろう(ただし、玄人っぽすぎるかもしれないが……)。そろそろ新茶が出回りはじめる季節。今年の作柄は、静岡茶では平年並みというニュース。(清水哲男)




『旅』や『風』などのキーワードからも検索できます