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November 02111997

 栗みのる六分の侠気秘めながら

                           坂本木耳

を擬人化してその心根を想像すると、こういうことになる。「いまに見ていろ」と耐え忍びながら、時機が到来すれば「サルカニ合戦」のクリのように弱者を助け強者を倒す。この句はおそらく、与謝野鉄幹の「ひとを恋ふる歌」から来ている。「妻を娶らば才長けて……/友を選ばば書を読みて六分(りくぶ)の侠気四分の熱」と、旧制高校生の愛誦歌だった。侠気だの男気などはいまどき流行らないけれど、私が高校生(新制)だったころの大人たちには、まだそんな気風が色濃く残っていたことを覚えている。みなさん、七十の坂を越えてしまった。(清水哲男)




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