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April 2641998

 たけのこよぼくもギブスがとれるんだ

                           畑上洋平

の子がバサリバサリと皮を脱ぐ。ぼくも、そんなふうにギブスが取れることになったぞ……。単純にして明解。薫風のように気持ちのよい句だ。作者は、おそらく中学生くらいの年頃だろう。詳しいことは、一切わからない。この句は「味の味」(株式会社・アイデア)という食べ物関係のPR誌(最新の5月号)に載っていた。以前にも書いたが、この雑誌には毎号食材を読み込んだ俳句が何句か掲載されていて、とくに選句が抜群に巧みであり、それこそ「味」がある。よほど俳句を読んできた人の選句だと思うが、その見事さにはいつも舌を巻いてしまう。各地の有名レストラン、北海道では「サッポロビール園」にも置いてあるそうだから、目にとまったら、ぜひ俳句を読んでみてください。ところで、筍といえば、若くて柔らかいうちに梅干しと一緒に漬けると美味だ。筍の漬物である。昔、母が漬けてくれて以後、食べる機会がないのが残念だが、ということは、あれは食料難時代の母の苦肉のオリジナル作品だったのかもしれない。(清水哲男)

[日南市の河野秀樹さんよりメール]朝日新聞社 新編折々のうた第五 大岡信 94年11月1日第一刷78ページ『地球歳時記90』平成3年所収。「上記の本は日本航空が世界の子供たちに自国語でハイクを作るよう呼びかけ、十九言語による応募作六万の中から、特選および入選作を選んで編んだ作品集。日本の子らは五七五だが、(中略)これは長野県の小学二年生畑上君、七歳。ギプスも竹の子の皮も、とれて爽快」。




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