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September 2092004

 われらただのぢぢばばながら敬老日

                           新津香芽代

、そういうこってすな。先日居住している三鷹市の健康福祉部高齢者支援室なるところから、高齢者生活実態調査なるアンケート用紙が郵送されてきた。65歳以上の市民のなかから、無作為に選んだ一万人を対象にしたという。封筒を開けたら色違いの二通の調査票が入っていて、一通は本人が答えるもの、もう一通は家族が答えるものだった。これにはちょっとショックだったが、なるほど高齢者の場合には本人だけの回答では「実態」が客観的に把握できない可能性も高いのだろう。やむを得ないことながら、「ただのぢぢばば」というだけで、人はかくのごとくに世間から不信の目を向けられているのである。つくづく「トシはとりたくねえな」と思った。ちなみに、本人向けにはこんな質問が……。(1)金銭管理は一人でできますか。(2)買い物は一人でできますか。(3)内服薬の管理は一人でできますか。(4)食事の用意は一人でできますか。(5)掃除や洗濯は一人でできますか。さらには「あなたは、趣味のグループ、町内会、自治会、住民協議会、老人クラブ、またはその他のあつまりに何回くらい参加していますか」等々、質問の背後から自治体の考える理想的な老人像がほの見えてきて、答えているうちにだんだん憂鬱になってしまった。結局、アンケートには応じなかった。『現代俳句歳時記』(1989・千曲秀版社)所載。(清水哲男)




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