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June 1162005

 闇よりも暁くるさびしさ水無月は

                           野沢節子

朝8時15分に、義母が横浜の病院で亡くなりました。関東地方に、しとしとと雨の降りはじめた時間でした。八十五歳。元来は社交的で明るい女性でしたが、連れ合いに先立たれてからは急激に元気を失って……。句の季語は「水無月」で夏。旧暦六月のことですから、まだ皐月のいまの候にはマッチしません。しかも作者の「さびしさ」の内容もわかりません。が、義母の訃報に接して、自然に追悼の心情と重なってきましたので、ここに掲載して哀悼の意を表することにしました。個人的なことで、読者諸兄姉には申しわけありません。なお、明日の当欄は、もしかすると句のみの掲載となる可能性があります。鑑賞はのちほど埋め合わせて書きますので、その際にはなにとぞ当方の事情ご拝察の上、ご寛容のほどを。(清水哲男)




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