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July 3172013

 かたつむり口に這わせて微笑仏

                           ジェームズ・カーカップ

句は「Stone face of Buddha/on his gently-smiling lips/a snail is crawling」。カーカップはかつて東北大、日本女子大、他で英語を教えた親日家で知られたイギリスの詩人、劇作家で、連作詩「海の日本」がある。頭の運動にハイクを作ったという。原句を直訳すれば「ブッダの石の顔、そのやさしく微笑している唇の上をかたつむりが這って行く」となる。石仏の唇の上を這うかたつむり、石仏と微笑ーー三者の硬軟の取り合わせがポイントである。おもしろいというか、幾分なまぐさい。読んでいるほうも思わず微笑したくなるような光景である。掲句のスタイルに和訳したのは、俳句の国際化に貢献し、世界の俳句に詳しい佐藤和夫の試訳である。カーカップには「一日にリンゴ一個は医者いらず」という諺をもじって、「一日一つハイクを作れば医者いらず」と言っていたという。中原道夫の句集『蝶意』を英訳(共訳)している。かたつむりと言えば「舞へ舞へかたつぶり、舞はぬものならば、馬の子や牛の子に蹴させてん、踏みわらせてん……」という『梁塵秘抄』のうたがよく知られている。佐藤和夫『海を越えた俳句』(1991)所載。(八木忠栄)




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