山本太郎議員も批判している議員もとんちんかんに過ぎる。(哲




2013ソスN11ソスソス2ソスソスソスソス句(前日までの二句を含む)

November 02112013

 秋燈のひたひた満ちてゐる畳

                           西原天気

在の我が家のリビングの床は六十センチ四方のタイルが敷き詰められていて、汚れたら思いきり水拭きできて楽だけれど、照明が床に反射していつも明るい。思えば畳は、四季折々の光がしみこんだり流れたり明暗の表情を持ち、夜の灯はゆっくり部屋を包んでいった。ことに秋も深まってくると色濃い秋日に濡れ、やがてうすうす寒くなりつつ暮れた部屋が灯されると、そのあかりは静かに夜長の時を満たしてゆく。数えてみると、三年前に建て替えた現在の家が、仮住まいも含めるとちょうど十軒目の住まいとなるが、畳の部屋が無いのは初めてだったなと、今さらながらやや淋しい。『けむり』(2011)所収。(今井肖子)


November 01112013

 下るにはまだ早ければ秋の山

                           波多野爽波

気澄む秋の山。登ってから、しばらく時が過ぎたけれども、まだ下るには早い。もう少し、時を過ごしていよう。言葉としては描かれていないけれども、この秋の山、紅葉が見事なのかもしれない。いずれにせよ、心の中を過ぎった秋の山への親しみの思い。表現は簡明であるけれども、心に残る。これが、他の季節ならば、この情感は出てこない。「秋の山」ならではの一句。『鋪道の花』(1956)所収。(中岡毅雄)


October 31102013

 木の葉髪鐡といふ字の美しき

                           玉田憲子

鴎外の『羽鳥千尋』に自分の好きな漢字を列挙してゆくくだりがあった。「埃及」「梵語」「廃墟」等々。鏡花は豆腐の「腐」の字が許せなくて「豆府」と表記していたという。字の好き嫌いに関する逸話は多い。掲句の「鐡」は鉄であるが金を失うと意味がつくのでわざわざ作りを「矢」と変えて使用していたら子供が漢字を間違って覚えるからやめてくれとクレームが入ったそうだ。旧字体を社名にしているところもある。「木の葉髪」はパラパラと抜け落ちる毛を落葉に例えての季語。掲句では旧字体の「鐡」の緻密な字画と堅牢な質感と「木の葉髪」の語感の柔らかさと頼りなさとの絶妙な釣り合いが感じられる。両者を結び付けるものは「黒」であり、美しきという一言もそこから響いてくるように思う。『chalaza』(2013)所収。(三宅やよい)




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