「この解散は『アベノミクス解散』だ」という裏に隠されたもの。(哲




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November 22112014

 暮るるよりさきにともれり枯木の町

                           大野林火

木は、すっかり葉が落ちてまるで枯れてしまったように見える木のことで冬木に比べ生命力が感じられないというが、枯木の町、には風が吹き日があたり人の暮らしがある。まだ空に明るさが残っているうちからぽつりぽつりとともる窓明り。ともれり、が読み手の中で灯る時、冬の情感が街を包んでゆく。この句は昭和二十六年の作だが同年、師であった臼田亜浪が亡くなっている。その追悼句四句の中に〈火鉢の手皆かなしみて来し手なり〉があるが、このかなしみもまた静かにそして確かに、悲しみとなり哀しみとなって作者のみならず読み手の中に広がってゆくだろう。『青水輪』(1953)所収。(今井肖子)


November 21112014

 梟を眺め梟から眺め

                           原田 暹

は鋭いカギ状の短い嘴と強力な爪のある脚を持った夜行性の肉食鳥である。だから普段は動物園くらいでしか見られないが、一度利根川河畔で見たことがある。その時は目の前でカラスと組んず解れずの大格闘をしていた。何を間違ってか、昼間その姿を見せてしまったのである。カラスは夜間は動けなく、夜行性の梟に度々襲われるらしい。特に子育て中の子ガラスは標的である。それやこれやで昼間は立場が逆転、勝負は圧倒的にカラスが優勢となる。揚句は梟が2回、眺めが2回でこれを「を」と「から」で結んで出来上がった。確かに梟を見ているとあのまん丸い梟の目からも見られているのかも知れないと思う。この作者と梟の間合いがどこか可笑しい。『天下』(1998)所収。(藤嶋 務)


November 20112014

 韮レバと叫べば勇気世紀末

                           守屋明俊

韮は甘味があっておいしく、餃子に韮レバに、中華料理になくてはならない食材である。何だか気力が落ちてるな、とか元気を出したいときに食べれば活力が湧いてくる。力を込めて「ニラレバ」とガヤガヤうるさい店の調理場に聞こえるように注文する。その意気込みが「韮レバと叫べば勇気」なのだろう。それにしても「世紀末」の下五が凄い。もう二〇〇〇年はだいぶ過ぎてしまったけど世紀の変わり目の不安漂う中で「韮レバ」と元気よく注文して新しい世紀に乗り出すこんな句を作りたかった。掲載句と出会って思った。『守屋明俊句集』(2014)所収。(三宅やよい)




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