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July 1372015

 花合歓に水車がはこぶ日暮あり

                           鈴木蚊都夫

に描いたような句だが、合歓の花の美しさを描して過不足がない。私の個人的な美観がそういわしめるのかもしれないが、合歓の花の美しさはこのように現れる。日の長い夏の夕方に咲く花だからだろうか。合歓に魅せられたのは、中学一年ころだったと思う。学校からの帰り道、まだ家まで遠い小川のほとりに一群れの合歓が自生していて、この季節にそれを見るのが楽しみだった。静かな小川の流れに合歓の花はしっとりと、しかしゴージャスな風情で咲いており、いつも立ち止まっては見つめたものだった。思えば中学生が花を眺めてうっとりしている図は珍妙に見えただろうが、あれはいったい何だったのだろう。いずれにしてもこの句は、美々しすぎるほどに美々しいが、「それがどうしたの」と言いたい気持ちが私にはある。そういえば、最近合歓の花を見たことがない。東京のどこかに咲いていないだろうか、ご存知の方にご教示を乞いたい。『現代俳句歳時記・夏』(2004・学習研究社)所載。(清水哲男)




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