雜雁揩驛ィ蜑驕薙ョ句

April 0842016

 低く低くわれら抜きたりつばくらめ

                           斎藤悦子

ばくらめは燕。人家か人に近く営巣するので滞在中は家族同様の親しみを受ける。燕は飛翔しながら飛翔中の昆虫を捕えて食べる。虫は気象状況に応じて地面に近く又は高く飛ぶ。今日はだいぶ低い所を飛び回って捕食している。歩行者にぶつかりそうでいていて見事に切り交して行く。おや今度は腰あたりの低さで抜いていったぞ、とわれらは感心するのである。斎藤悦子氏が詩人仲間に俳句作りを提案して、インターネット上で俳句の集いを始めた。種本はその仲間たちの句が収録されて上梓された書籍中の一句である。<モノクロの蝶の訪れ初夏の窓・かんちゃんこと高橋実千代><満月やわが細胞の動き出す・塚原るみ><あぢさひや嫁ぐつもりと父に言ひ・森園とし子><姿なき口笛の今朝は野バラね・齋藤比奈子><焼芋をふたつに割れば姉の顔・越坂部則道>などなど「亡き友人かんちゃん」の仲間たちの句集である。メモルス会他著『かんちゃんと俳句の仲間たち』(2010)所載。(藤嶋 務)




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