アンソロジー
編者=谷川 俊太郎(たにかわ しゅんたろう)、渡邊 一考(わたなべ いっこう)
装画=武内 博洲 装幀=清原 悦志
MURUMUR――『一千一秒物語』 | 稻垣 足穗 | 4 | |
燻製にしん――『悪魔のいる文学史』 | シャルル・クロス/澁澤龍彦訳 | 6 | |
オオアマネコ――『ミス・プリーのとろけもの園遊会』 | 相澤 啓三 | 10 | |
秋空に雲ひとつながれる――『場面』 | 渋沢 孝輔 | 12 | |
女を論ず――『魔女』 | 佐藤 春夫 | 20 | |
空――『壷井繁治詩集』 | 壷井 繁治 | 22 | |
曖昧な諺――「本の手帖」八三 | 瀧口 修造 | 24 | |
つくる――『動詞 I』 | 高橋 睦郎 | 28 | |
戀せぬことは…――『ギリシア抒情詩選』 | アナクレオンテア/呉茂一訳 | 30 | |
支那の占星学者――「未定」VI | ジャン・フェリー/蘭京太郎訳 | 32 | |
井戸――『贋の年代記』 | 多田 智満子 | 34 | |
履歴書――『半仙戲』 | 石川 道雄 | 38 | |
屍体――『眠るひとへの哀歌』 | 中井 英夫 | 42 | |
狂詩 巡査行――『床屋コックスの日記・馬丁粹語録』 | W・M・サッカレ/平井呈一訳 | 44 | |
大儀――『山之口獏詩集』 | 山之口 獏 | 46 | |
世界がほろびる日に――『禮節』 | 石原 吉郎 | 48 | |
四行詩の型に則りし墓碑銘――『ヴィヨン詩抄』 | フランソワ・ヴィヨン/矢野目源一訳 | 50 | |
紺屋のおろく――『思ひ出』 | 北原 白秋 | 52 | |
無題――「眞晝」『日本詩人全集』第十巻 | 島崎 曙海 | 54 | |
春の夜の會話――『萩原朔太郎全集』第三巻 | 萩原 朔太郎 | 56 | |
うら表――『惡魔の貞操』 | 中原 綾子 | 58 | |
女――『ハイネ新詩集』 | ハインリッヒ・ハイネ/番匠谷英一訳 | 60 | |
緑蔭――『厄除け詩集』 | 井伏 鱒二 | 62 | |
完全無欠新聞とうふ屋版――『完全無欠新聞とうふ屋版』 | 鈴木 志郎康 | 64 | |
日一日とはなんであるのか――『雨になる朝』 | 尾形 龜之助 | 66 | |
戯れに――『孔雀船』 | 伊良子 清白 | 68 | |
柱時計――『淵上毛錢詩集』 | 淵上 毛錢 | 72 | |
愛の定義――『食物小屋』 | 川崎 洋 | 74 | |
雨がしっぽり――『堀口大學全詩集』 | P・J・ツーレ/堀口大學訳 | 76 | |
鯨――『博物誌』 | ジュール・ルナール/岸田國士訳 | 78 | |
クニ河内の作曲になるおかまたちの国民歌謡――「ロング・グッドバイ」『現代詩文庫』 | 寺山 修司 | 80 | |
火の後――『西條八十訳詩集』 | ロオド・ダンセイニ/西條八十訳 | 84 | |
加藤清正――『どんたく』 | 竹久 夢二 | 86 | |
經帷子――『表象抒情詩』 | 野口 米次郎 | 88 | |
一蝶類蒐集家の公理――『大學の留守』 | 安西 冬衛 | 90 | |
あとがき | 渡邊 一考 | 92 | |
またあとがき | 谷川 俊太郎 | 94 | |