顔を染めて同席している
ブラインドの透きから
意匠を懲らす横殴りの雨
花が裂いている花瓶
図体を挙げて悪びれろ
みだりに黙ってきたものに
立ち居はいくども見過ごされる
窓際に漂う、fracto stratus
陸(ろく)すっぽ在りもしない陸のカッパ
父の流れない食卓
テラスに紙々の吹雪が黄昏れている
器物は木霊する
その辺りを払って
目も月も梢に据わっていく
ぬかるんでいる人道をもう一度
山道から黄道へ折れて
躱された微笑は位置づけられる
フロアが数える流星を遡り
等身へと砕かれていく音楽を尋ねよ
片腕まくりで人類の裾まつり
Booby Trap No. 23
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