見果てようとまた夜に臨む
わたしの不用意を盾に取るのはわたし
寒い昼下がりをだらだら下がって
水際へ、渋らない手を握りに行く
足が足で鈍りがちなもので
陸の魚に尾鰭をつけても足りない
音楽から委曲が消えていった
血は争えることの争えない証拠も上がった
女たちもどうして
なかなかに捨てたモノでしたね
あしらいばかりが照り輝く月の市街
空の青息吐息で曇る鳥声
わたしは転がったまま雨意を催している
この辺で降(ふ)りたい
なんとなく山肌が恋しいし
どこかの窓ガラスを伝って滴るのもいい
詩の語の抜かさないですむ
順不同も氷れないまま勝手に善がれ
Booby Trap No. 26
|