仕事を文学へしている人生に羨ましく思う
夜、ふけて、港で街は深くまで
しずかな海を月あかりと引いてくる
時期(優に個人的が「時期」)に迎えて
文字の記そうはするへ黒い
(記そうもしなければ、ほの赤い?)
八月鉛筆で芯からほの(ほの、ほの、)あかりして
てのひらの(ああ、)初夏への高原墓地
変わる憧れへ立ち枯れている
変わらない
西洋梨でお腹は鍵屋さん、りん、りん、りん、りん、
くどいようでも、(あじけなさにくどかった)わが生
まだまだ、レジュメ欲と続いているじゃないの
まだまだ、ふりかえり、まだまだ、
切れ目にない線へ探して、まだまだ、
確認を虜、自己認識とか、「わたしは」とか
食生活へかえて、ビニールから近ごろ
食べはじめ、つぎな発砲スチロール、エナメル線、
着古しが麻とか、(単なる)空気とか、
ウォークマンがソフトケースとか、わたぼこりとか
気づくでまだまだ、「わたしは」なんて連音するがで
続く食生活再検討年間、「しずかも、うるさいも、
ひかりも、闇も、試しはじめています」と
西巻慎治さんにお便りを認める、ところ
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