それは、 石に文字を書いて、 並べていく、 遊びである。 石の並べ方にも、 文字の選び方にも、 一言では、 とても説明できない、 熟練の、 技が必要で、 なかなかに、 難しい。 うまくいくと、 石のなかから、 ふわふわと、 子どもが出てきて、 踊る。 観客たちは、 それを見て、 立った 立った、 と歓声を上げる。 昔は、 東西に分かれて、 立った数を競う、 団体戦もあったというが、 今は廃れている。 私は、 夢のなかで、 三回やってみた。 三度目でようやく、 ひょろひょろの、 子どもが一人、 出てきたが、 目を覚ましてから、 それを書き写すことは、 できなかった。