羽衣をぬいで休んでいる白鳥は、 どこに行っても美しいおんなで、 どこにでもいるおとこは、 判で押したように羽衣を奪い、 美しいおんなにこどもを生ませる。 しかしおんなはかならず羽衣を奪い返し、 白鳥になって戻っていってしまう。 死ななければ行けない国へ。 残されたこどもはどうするかというと、 しばらくするうちに母が恋しくなってしまうようで、 一人残らずいなくなってしまった。