穴はたくさん開いていて、 落ちるのはとても簡単なことだ。 ひとつの穴と目が合うと、 吸い込まれるように落ちていく。 落ちたらどうなるのかはわからないが、 落ちたくなければ、 穴を見ないことだ。 見なければ不思議と、 足を突っ込まない。 そのようにして、 穴に落ちないことを 最優先課題として、 今日までやってきたわけだ。 おめでとう、 よくがんばったね。 明日からは別の人生が、 待っているよ。 たぶん。 2013年8月
2013年8月