2 初期微動*


    ルーラル     ルーラル、     不思議なママの     甘い 乳房(おっぱい)      《それまでおとなしくしていましたが 》 ──よく笑うので まだまだ MILK(ミルク)的・個性です。 (泣いたら 負けよ・ワンダフル!) 当時、 生後3か月の 女の子でありました私にとっては、 リハーサル・無しの、 全ての外界が 感受性の 特別・天然記念物でした。     風とともに さわぐ    《ドロ猫の ドロ足》     ──わかるひとが来ればよいのに     さわると 温かい    《ドロ猫の ドロ足》     ──ようやく ほっとして息がつけたわ、     甘えると さわぐ    《ドロ猫の ドロ足》     ──わざとでしょう。 《普通の話は しなかったの?》 ──なぜ 国籍にこだわる? ──この女の子が まだ無名なのは、 【虚の気配】です。 《ママの乳房(おっぱい)ばかりをしゃぶっていた、あの頃の私は、》 ──今、何がいちばん重要なのか、はっきり、わかっていましたが、   シャイな地球が   まさか、23・5度傾いたまま、回転しているなどとは    おもってもみませんでした。     Maybe、     たぶん、     Maybe、     たぶん、     手に負えない、     感情     Maybe、     たぶん、     Maybe、     たぶん、     手に負えない、     あなた     ルーラル     ルーラル、     不思議なママの     甘い 乳房(おっぱい)    (──幸福な ひとときは天使みたいだわ *)    (──あなたの首にも、黄金色(きん)の鈴をつけましょう!) 《私の名前は レイネ・レイネ》                          *ジェイン・ボウルズ


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