おれ



おれのことを言ったのに、 おれのことを言ったな、 とおれではないおれにつめよられる。 おれにとっておれはおれだが、 お前にとってもおれはおれだったのか。 同じものを見ても、 同じではないような気がするが、 同じものを見たのかもしれない。


(C) Copyright, 2007 NAGAO, Takahiro
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鈴木志郎康氏評
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