OLBCK(クイックガイド)
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クイックガイド
OLBCK(オンラインブックコンストラクションキット)は、一群のテキストファイルを本としての形を持った(目次があり、前後のページに簡単に移動できる)HTMLファイルに変換するためのperlスクリプト集です。このマニュアルは、主としてWindows 95、Windows NT用(以下、これらの環境をMS-DOSまたはDOSと呼びます)のntperl 5を対象として説明していきますが、UNIX、Macintosh版についての説明も適宜補っていきます。
perlをお持ちでない方は、まず、以下のところでperlをダウンロードしてください。
[ntperl5 rev107(107-i86.zip)をダウンロードする(MS-DOS)]
[MacPerl 5をダウンロードする(Mac)]
[サポートするperlのバージョンについて]
MS-DOSの場合は、perl.exeを環境変数PATHで指定されたディレクトリのどれかに移動またはコピーしてください。
[環境変数ってなに?]
次に、このスクリプト集をダウンロードしてください。
[OLBCK for DOSをダウンロードする]
[OLBCK for Macをダウンロードする]
[OLBCK for UNIXをダウンロードする]
必要でしたら、このマニュアルもダウンロードできます。マニュアルは、OLBCKのデモも兼ねています。マニュアルには、ここに掲載されているマニュアルのHTMLファイルのほか、OLBCKにかける前のテキストファイル、全体を自動実行するためのバッチファイル(DOS)、AppleScriptファイル(Mac)、シェルスクリプト(UNIX)が含まれています。
[マニュアルについて]
[DOS版マニュアル]
[Mac版マニュアル]
[UNIX版マニュアル]
さてOLBCK本体をダウンロードしたら、解凍する前に、HTML化したいテキストファイル((以下、ソーステキストファイルと呼ぶことにします)のためにディレクトリ(Mac、Windows 95用語で言えばフォルダ)を1つ作って、そこにそれらのソーステキストファイルをコピーしてください(以下、このディレクトリを作業ディレクトリと呼ぶことにします)。ソーステキストファイルは、冒頭にタイトル行(複数行にまたがっていてもかまいません)を置き、タイトルと本文の間に空行を1つ入れた形式にして(OLBCKはこの空行によってタイトル行を識別します)、万一のときのためにオリジナルは別のディレクトリに残しておいてください。ほかのHTMLファイルが入っているディレクトリを使うのも避けてください。OLBCKは、自分が作ろうとしているファイルと同じ名前のファイルがあっても、何も言わずに上書きしてしまいます。
そして、OLBCKを解凍します。解凍したあと、いくつかのファイルを移動していただく必要があります。
- MS-DOS
- g_body.bat、g_cnts.bat、g_ind.bat、g_short.bat、g_long.bat、g_html.batを環境変数PATHで指定されているディレクトリに移動してください
- config.dat、head.dat、foot.dat、middle.dat、*.cfg、*.hed、*.fut、*.mdl等の残りのファイルを次のどちらかに移動してください
- 環境変数の設定といった面倒なことはごめんだという方は、作業ディレクトリへ
- 環境変数を簡単に設定できる方は、OLBCK専用ディレクトリへ。たとえば、C:\OLBCKといったディレクトリを作成してこれらのファイルを移動し、コマンド行で
C:\>SET OLBCK=C:\OLBCK
と入力して、環境変数OLBCKの内容としてこのディレクトリを設定します。環境変数OLBCKについては、“環境変数OLBCK”を参照してください
- Macintosh
- g_body.pl、g_cnts.pl、g_ind.plをMacPerlフォルダの下のlibフォルダに移動してください
- config.dat、head.dat、foot.dat、middle.dat、*.cfg、*.hed、*.fut、*.mdl等の残りのファイルをOLBCK用フォルダに移動してください
- *.scriptファイルはAppleScriptのコンパイル済みアプリケーションです。ダブルクリックすれば、自動的にMacPerlを制御して上記の3つの.plファイルを実行します。これらはどこに配置してもかまいません
- UNIX
- g_body、g_cnts、g_ind、g_short、g_long、g_htmlを環境変数PATHで指定されているディレクトリに移動してください(ホームディレクトリの下のbinなどがよいでしょう)
- config.dat、head.dat、foot.dat、middle.dat、*.cfg、*.hed、*.fut、*.mdl等の残りのファイルを適当な専用ディレクトリに移動し、このディレクトリを対象として環境変数OLBCKを設定してください(たとえば、ホームディレクトリの下にolbckディレクトリを作成し、ファイルを移動して、
% setenv OLBCK ~/olbck
を実行します)
次に面倒ですが、
<オリジナルテキストファイル名>:<目次用タイトル>:<タイトルバー用タイトル>
という行が並んだindex.datというファイルを作って作業ディレクトリに格納してください。行の順番は作品の表示順になります。
たとえば、「マルチメディア」、「かれぇ」、「ぽこぽこピッ」という3つの詩(のようなもの)から構成される「Absolute BAKA」という詩集を作る場合について考えてみましょう。「マルチメディア」はab001.txt、「かれぇ」はab002.txt、「ぽこぽこピッ」はab003.txtに格納されているものとします。index.datの内容は次のようになります。
ab001.txt:マルチメデア:マルチメディア
ab002.txt:かれぇ:かれぇ
ab003.txt:ぽこぽこピッ:ぽこぽこピッ
index.datの行の順番は、ページの順番となります。繰り返しになりますが、このindex.datとab001.txt、ab002.txt、ab003.txtの3つのソーステキストファイルを作業ディレクトリに格納しておくわけです。以上で準備は終わりで、いよいよperlスクリプトを実行します。
- MS-DOS
- コマンド行で
C:\> g_short
と入力します
- Macintosh
- AppleScriptが使える場合。g_short.Scriptを初めて実行したときには、まず、g_body.pl(とg_cnts.pl)が格納されているフォルダ、次にOLBCKフォルダの選択を求める2つのダイアログがオープンされます。この2つのダイアログは、それぞれg_body.pl、g_cnts.plがともに格納されているフォルダ、config.datが格納されているフォルダを選択するまで、繰り返し表示されます。次いで、作業ディレクトリを選択するためのダイアログが表示され、最後にコマンド行オプションを選択するためのダイアログが表示されます。コマンド行オプションを入力するダイアログには何も入力する必要はありません。2度目以降は、最初の2つのダイアログは表示されず、1度目に設定したフォルダが使われます。1度目の設定を失敗した場合、フォルダを移動した場合には、アーカイブからもう1度スクリプトファイルを解凍し直してください。新しいスクリプトファイルを実行すれば、2つのフォルダを設定できます
- AppleScriptが使えない場合には、MacPerlで直接g_body.pl、g_cnts.plを順に実行します。どちらも、まずOLBCKフォルダ(config.dat、head.datなどが格納されているフォルダ)、次いでソーステキストファイルが格納されているフォルダの選択を求めてから、コマンド行オプションを要求してきます。適切なフォルダを選択したあと、コマンド行オプション入力ダイアログではtype=1と入力します
- UNIX
- コマンド行で
% g_short
と入力します
これで、ソーステキストファイルの拡張子を.htmlに変えたHTMLファイル(先ほどの例の場合なら、ab001.html、ab002.html、ab003.htmlという3つのファイル)とindex.htmlというファイルが作業ディレクトリに作成されます。以下、本文ページに対応するHTMLファイルを本文ファイル、index.htmlを目次ファイルと呼ぶことにします。index.htmlは、目次ファイルという名前の通り、本文ファイルの目次のページとなっています。ブラウザでこのindex.htmlをオープンして動作を確かめてください。次のような感じのものができているはずです。
[こんな感じ]
これら4つのファイルをホームページの同じディレクトリにアップロードすれば、すぐにオンラインブックを公開することができます。しかし、こんなに短いもののためにいちいちページを用意することはないえはないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。そのような方は、次のようにしてみてください。
- MS-DOS
- コマンド行で
C:\> g_long
と入力します
- Macintosh
- AppleScriptが使える場合。g_long.Scriptを初めて実行したときには、まず、g_body.pl(とg_cnts.pl)が格納されているフォルダ、次にOLBCKフォルダの選択を求める2つのダイアログがオープンされます。この2つのダイアログは、それぞれg_body.pl、g_cnts.plがともに格納されているフォルダ、config.datが格納されているフォルダを選択するまで、繰り返し表示されます。次いで、作業ディレクトリを選択するためのダイアログが表示され、最後にコマンド行オプションを選択するためのダイアログが表示されます。コマンド行オプションを入力するダイアログには何も入力する必要はありません。2度目以降は、最初の2つのダイアログは表示されず、1度目に設定したフォルダが使われます。1度目の設定を失敗した場合、フォルダを移動した場合には、アーカイブからもう1度スクリプトファイルを解凍し直してください。新しいスクリプトファイルを実行すれば、2つのフォルダを設定できます
- AppleScriptが使えない場合には、MacPerlで直接g_body.pl、g_cnts.plを順に実行します。どちらも、まずOLBCKフォルダ(config.dat、head.datなどが格納されているフォルダ)、次いでソーステキストファイルが格納されているフォルダの選択を求めてから、コマンド行オプションを要求してきます。適切なフォルダを選択したあと、コマンド行オプション入力ダイアログではtype=2 long.cfgと入力します
- UNIX
- コマンド行で
% g_long
と入力します
今度はこんな感じのものが作成されているはずです。
[こんな感じ]
OLBCKは、この2種類のページを簡単に作ることができます。
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