オザイオンヘルパ

英会話のイーオンさんが無料配布しているオザイオンというプログラムがあります。与えられた英単語をキーボードで正しく入力すると、格闘ゲームの主人公が敵に打撃を加えていくことができます。同じ問題でも、初級、中級、上級の3つのモードでプレイすることができます。初級は綴りを全部見せてくれますが、中級は一部が隠れ、上級は訳語だけが頼りです。この級の違いをうまく利用すれば、単語の綴りを覚えるのに役に立つだろうと思います。ここでご紹介するのは、このオザイオンを快適に使うための補助プログラムです。下に、zipファイルに入っているreadmeの内容を再掲しておきます。オザイオンを使ったことがある方なら、何をしようとしているのかおわかりいただけることと思います。
プログラム

ver.0.0.0.3b(ozaeon_helper0003b.zip: 14KB)。

変更履歴

08/05/14

ver.0.0.0.1 最初のリリース。
08/05/14

ver.0.0.0.2 オザイオンとは別のフォルダの出題ファイルを選んできたときに、“切替”できないという不具合を修正。
08/05/16

ver.0.0.0.3 インスタンスを1つに制限。
08/05/29

ver.0.0.0.3b g_ozaeonrm.pl、g_ozaeonrv.plとran.exeを追加。

1. はじめに


 このアーカイブには、英会話イーオンが無料配布しているオザイオン(http://www.perapera.co.jp/freeware/ozaeon/software.asp)を快適に使うためのプログラムが入っています。
 アーカイブの中身は、次の6つです。

ozaeon_helper.exe
g_ozaeon.pl
g_ozaeonrv.pl
g_ozaeonrm.pl
ran.exe
ozaeon_helper_readme.txt

 オザイオンは、特にインストール先を指定しないでインストールすると、c:\aeon\ozaeonというフォルダを作り(以前のバージョンはc:\program files\aeon\ozaeon)、そこにプログラムの実行のために必要なすべてのファイルを格納します。このフォルダの中に、aeonexam.txtというファイルがあります。これが出題の中身になっています。
 イーオン・ペラペラの会員になって毎週のレッスンをダウンロードすると、oz???.exeというインストーラファイルが手に入ります。これを実行すると、aeonexam.txtが書き換えられます。しかし、いちいちインストーラを実行するのは少々面倒くさい感じがします。aeonexam.txtのコピーファイルをいろいろ作っておいて、ダイアログでちょいちょいと操作すれば切り替えられるようにすれば、便利ではないでしょうか。最初のozaeon_helper.exeはそういう考えで作ったプログラムです。
 なお、このaeonexam.txtは、比較的簡単な形式になっています。自前で問題ファイルを作れれば、オザイオンをさらに活用することができるでしょう。2つ目のg_ozaeon.plは、一定の形式のテキストファイルからaeonexam.txt形式のファイルを作るプログラムです。

2. ozaeon_helper.exe

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2.1. ここは一応読んでおいてください。


 起動するとダイアログが出てきます。ver.0.0.0.3以降から、同じシステムでは1つしか起動できないようにしてあります。

2.1.1. ファイルを登録する(“名前を付けて保存”)


 最初は何もありません。コンボボックスには何も書いてありませんし、下矢印を押しても何もありません。リストにファイルを登録しましょう。
 ペラペラからoz???.exeをダウンロードして、実行したばかりなら、“名前を付けて保存”ボタンを押してください。“名前を付けて保存”ダイアログがオープンされますので、ファイル名のところに、“オフィス”、“電話”など、適当なタイトルを付けて、“保存”を押します。すると、それがコンボボックスのエディットボックスに書き込まれ、コンボボックスのリストにも追加されます。そして、“オフィス.txt”のようなファイルがオザイオンフォルダに作られます。

2.1.2. “切替”をして“ozaeon実行”


 リストにファイルがたまってきたら、ちょっと楽しくなります。コンボボックスの右の▼をクリックして、プレイしたいファイルを選びます。すると、コンボボックスのエディットボックスに選んだファイルが表示されます。お手数ですが、その後で“切替”ボタンを押すと、そのファイルがaeonexam.txtになります。その後で“ozaeon実行”ボタンを押すと、オザイオンが起動します。オザイオンの起動中、オザイオンヘルパは操作できない状態になります。オザイオンを終了すると、再び使えるようになります。

2.1.3. “保存”


 オザイオンをプレイして、クリアに成功すると、aeonexam.txtにその成果が記録されます。“保存”ボタンを押すと、その成果を保存できます。保存先になるファイルは、上の方に書いてある“(今の問題はたぶん “???”)”とか“(前回終了時の問題は “???”)”の???に書いてあるファイル名です(エディットボックスの中身は関係ないので注意してください)。オザイオンヘルパから起動したオザイオンを終了した直後なら、安心してこのボタンを押してかまいませんが、オザイオンヘルパを起動した直後の状態では、“(前回終了時の問題は “???”)”となっており、この間に同じマシンを使っているほかのユーザーやオザイオンヘルパ以外のプログラムがaeonexam.txtを書き換えている可能性があります。ですから、よほど自信がない限り、起動直後にこのボタンを操作するのは避けた方がよいでしょう。

2.2 その他のボタン

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 日常的に使うのは、今までに説明した4つのボタン(と“閉じる”)だけです。この節では、日常的に使うわけではないものの、ときどき必要になることがあるボタンについて説明します。

2.2.1. “リストから除去”ボタン

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 存在するテキストファイルであれば、何でもaeonexam.txtにコピーできますし、コンボボックスのリストに追加されていきます。ですから、aeonexam.txtとして不適切なファイルもリストには追加されていきます。しかし、そういうファイルがいつまでもリストにいるのもうざいものです。このボタンは、この問題に対処するためのものです。リストから取り除きたいファイルをエディットボックスに表示し、“リストから除去”ボタンを押すと、コンボボックスのリストからそのファイルが消えます。ファイルを削除するわけではありませんのでご安心ください。

2.2.2. “探す”ボタン


 “リストから除去”ボタンがあると、勢いあまってリストに残しておきたいファイルをリストから取り除いてしまう場合があります。そういうファイルをリストに復活させたい場合、コンボボックスのエディットコントロールにファイル名を入力して(拡張子の.txtは不要ですし、オザイオンフォルダにあるものなら、フォルダ名を指定する必要もありません)“切替”ボタンを押すと、そのファイルがaeonexam.txtとしてコピーされるとともに、リストにも追加されます。いちいち入力するのが面倒な場合は、“探す”ボタンをクリックすると、“ファイルを開く”ダイアログがオープンされます。ここでファイルを選ぶと、エディットコントロールにファイルが表示されます。あとは、エディットコントロールに直接ファイル名を入力したときと同様に“切替”ボタンを押せば、それがaeonexam.txtになるとともに、リストに追加されます。自前で問題ファイルを作ったときも、これを利用することになります。

2.2.3. “パス”ボタン


 オザイオンが既定のフォルダにない場合は、これでオザイオンが入っているフォルダを1度選択してください。次回以降はこれを繰り返す必要はありません。

2.2.4. “閉じる”ボタン


 終了するときに押してください。[Esc]キーを押しても消えます。ウィンドウが消えるだけで、ウィンドウが消えると同時に何か摩訶不思議なことが行われたりはしません。

2.3. アンインストール


 アンインストーラはありません。ozaeon_helper.exe以外にこのプログラムに関連したファイルはありません。レジストリに変な値が残るのはいやだという方は、自己責任でregeditを起動し、HKEY_CURRENT_USER\Software\Longtail\ozaeon_helper以下をさっくり削除すれば、完全にアンインストールできます。

3. g_ozaeon.pl


 自分でaeonexam.txtを作りたいという人のためのお助けファイルです。

3.1. aeonexam.txtの形式


 外から覗いてみてわかったところを簡単にまとめておきます。
 aeonexam.txtは、[]で囲まれた3つのセクションに分かれます。それぞれのセクションには""で囲まれ、カンマ+スペースで区切られたアイテムが含まれています。第1のセクションには、英単語(2語以上も可)が100個含まれています。第2のセクションには、英単語に対応する日本語が100個並んでいます。両者が同じ順番で並んでいないととんでもないことになります。第3のセクションには、10個の3桁の数字が入っています。これは、1から10までのレッスンに対応しており、それぞれの桁は初級、中級、上級の星の色に対応しています。0から3までの値を取るようです。
 オザイオンが終了時にaeonexam.txtに書き込みをするのは、この第3セクションのためです。

3.2. g_ozaeon.plの使い方


 aeonexam.txtの形式のファイルを手作業で作るのはかなり面倒です。g_ozaeon.plは、間にタブ文字をはさんでタブの左に英単語、右に和訳を並べた行を100行以内並べたファイルを作れば(もっとも、100行以内であることをチェックするわけではありません)、aeonexam.txtに変換できるというものです(0002までのスクリプトとは異なり、英和並べた行を受け付けるようにしました)。英和が正しく対応しているかどうかなど、もちろんチェックしませんので、元ファイルの正しさは、利用される方にチェックしていただくしかありません(こういうファイルは、Excelを使うとうまく作れます。Excelには行番号がついていますから、それで行数を数えます。1列目に英語、2列目にそれに対応する日本語を書きます。データの入力が終わったら、2列のデータをクリップボードにコピーしてメモ帳などのテキストエディタにペーストします)。
 また、Perlで書かれていますので、Perlを入手してインストールしておく必要があります。Perlが必要な方は、http://www.forest.impress.co.jp/lib/stdy/program/progdevenv/activeperl.htmlあたりから入手すると手っ取り早いと思います。
 Perlがあるものとして話を進めます。上の段落で説明したような100行以内のテキストファイルをinput.txtとし、出力をoutput.txtとします。g_ozaeon.plも同じフォルダに置いてあるものとします。スタートメニューからコマンドプロンプトを起動して、そのフォルダに移動して、次のようなコマンド行を入力します(0003からは、入力リダイレクトが不要になっています)。

C:\Users\watashi> perl g_ozaeon.pl input.txt > output.txt

 出力ファイルと同じファイルの名前がないことを(あっても、中身が壊れてもかまわないことを)確かめてから実行してください。このコマンド行を実行すると、それまでoutput.txtに入っていた内容は回復不可能な状態に破壊されます。
 なお、作者が別に作ったPCK(http://www.forest.impress.co.jp/lib/sys/file/fileuty/pck.html、http://www.longtail.co.jp/PCK/)なるものをインストールしていただければ、Perlが必要なことには変わりはありませんが、コマンドプロンプトを引っ張り出してこなくても、コマンド行プログラムを比較的楽に実行できます。よかったら試してみてください。

3.3 g_ozaeonrv.pl、ran.exeの使い方


 g_ozaeon.plとは逆に、aeonexam.txt形式のファイルを英語-タブ-訳語の行の連続に変換します。

C:\Users\watashi> perl g_ozaeonrv.pl input.txt > output.txt

 output.txtに編集をかけて、g_ozaeon.plでaeonexam.txtに戻せば、問題にカスタマイズを加えることができます。
 ran.exeは入力行の順番をばらばらにして出力するプログラムです。ほかの用途にも使えますが、次のような長いコマンド行を指定すると、順序の入れ替わった問題ファイルを作ることができます。

C:\Users\watashi> perl g_ozaeonrv.pl input.txt | ran | perl g_ozaeon.pl > output.txt

3.4 g_ozaeonrm.plの使い方


 引数のファイルからスコアの部分を取り除いてファイルを書き換えます。

C:\Users\watashi> perl g_ozaeonrm.pl inOut.txt

inOut.txtからスコアの部分だけが取り除かれます。

4. おことわり


 これらのプログラムは自己責任でお使いください。作者は一切責任を負いません。自由に配布していただいて結構ですが、そのときはかならず6点セットで配布してください。また、このプログラムは、英会話のイーオンともオザイオン作者の比護賢之さんとも関係なしに、作者が勝手に作ったものですから、このプログラムの苦情をこれらの方々に言わないでください。

2008/5/16 (株)ロングテール 長尾高弘
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